日光から日本のインテリアを良くしよう(中禅寺湖編):私のインテリア自分史

もう一つの日光:中禅寺湖編

日光といえば、まずは世界遺産の日光東照宮が代表的な存在です。

その日光東照宮では5月18日、初夏を彩る「百物揃千人武者行列」が華やかに繰り広げられました。鎧武者、獅子、稚児など53種類の役割を演じる童子、神職ら約1200人の1人として、自治会長である私も新緑の参道を歩きました。

百物揃千人武者行列

練り歩く武者たちのビビットな色が緑の中に映えて、感動のインテリアのようにも思えました。
さて、そんな日光から日本のインテリアをもっともっと良くしていきたいと考えている私としては、日光東照宮とは別の、言わば「もう一つの日光」を紹介して、その素晴らしいインテリアをご覧いただきたいと思います。
今回は、中禅寺湖編。インテリアコーディネーター必見です。

■中禅寺金谷ホテル

中禅寺金谷ホテル

【中禅寺金谷ホテル】

1940年開業。設計はカナダ人建築家J・スタージェス氏。インテリアコーディネートは貝塚洋子氏

カナダ産の銘木を使った全室ウッドデッキやバルコニーがついた人気のログハウス風ホテルです。
標高1271mにあり、北海道旭川の気候に似ていて梅雨がありません。
四季折々の自然が映えるように、インテリアカラーは濃いグリーンを基調にワインレッド・ブラウンが使われています。

【シックなインテリアが、四季折々の自然とマッチしている】

【シックなインテリアが、四季折々の自然とマッチしている】

特にロビー、ダイニングルーム、特別室はゆったりと優雅な時間が過ごせる、快適で上質な空間です。
又、ハネムーンスイートは、まるでおとぎ話に出てくるお城の女王様の部屋のよう。

【女王様のお部屋のようなハネムーンスイート】

【女王様のお部屋のようなハネムーンスイート】

全室湖畔向きで、木々を通して中禅寺湖が目の前に広がって見えます。(平成4年ログ風リゾートホテル建替)

■イタリア大使館別荘記念公園

【イタリア大使館別荘記念公園】

【イタリア大使館別荘記念公園】

建築家で外交官でもあるアントニオン・レーモンドの設計。
かつて国際的避暑地として多くの西洋人に愛された中禅寺湖畔のシンボルの一つです。
ロケーションがイタリアのコモの湖に似ており、書斎から臨む中禅寺湖は眺めが素敵でゆったりとした時間をすごせます。
一階は暖炉を持つ食堂と書斎が中央の居間を挟んでワンルームとなっており、家具もイタリア製生地で開放感あふれています。

【暖炉のある食堂はゆったりとした空間】

【暖炉のあるリビングはゆったりとした空間】

【リビング前の廊下はコモの湖と似たロケーションの眺めが楽しめる特等席。】

各部屋の床材には県産材の「もみの木」、壁面と天井には杉の皮のデザイン貼り、割竹押縁など栃木県産のものが活用されており、「地産地消」もこだわりの一つです。

■英国大使館別荘記念公園

【英国大使館別荘記念公園】

【英国大使館別荘記念公園】

明治中頃から昭和初期にかけて、中禅寺湖畔には各国の大使館や外国人別荘が建てられました。
この英国大使館別荘記念公園は、英国外交官アーネスト・サトウの個人別荘として明治29年に建てられ、その後英国大使館として長らく使われてきた姿を復元したものです。

【アーネスト・サトウ個人別荘から英国大使館別荘になった経緯が説明されている】

【アーネスト・サトウ個人別荘から英国大使館別荘になった経緯が説明されている】

インテリアカラーは黒を基調として、ウイリアムモリスの壁紙、カーテンも沢山使用されており、当時の英国の文化や歴史を目の当たりにできます。

【ここが、吉永小百合さんがJR東日本のコマーシャルで立ち寄った所。】

かつて多くの外交官が避暑に訪れ、この地で数々の外交が行われたことから「夏は外務省が日光に移る」と言われました。
余談ですが、最近JR東日本のコマーシャルで吉永小百合さんが立ち寄った場所としても有名です。

【この庭でも、アンオフィシャルな外交が繰り広げられたかもしれない。】

【この庭でも、アンオフィシャルな外交が繰り広げられたかもしれない。】

このように、日本のインテリアの萌芽ともいえる建築物が日光にはたくさんあります。
「日光を見るまで結構と言うことなかれ」と言いますが、インテリアにおいてもしかり、と思います。

次回は「もう一つの日光 日光編」です。

 

これまでの「私のインテリア自分史」
第一回:農家の長男、世界でインテリアに感動する
第二回:インテリア業界で30年つら抜いた提案型営業
第三回:日光から日本のインテリアを良くしよう(中禅寺湖編)(このページです)

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