スマートスピーカーと本格ホームオートメーション:インテリアコーディネーターのためのスマートホーム入門(第五回)

Google home mini

連載「インテリアコーディネーターのためのスマートホーム入門」の第5回目はこれまでの総まとめ

ここまで主に説明してきたAI(人工知能)スピーカーとの対比で、家中まるごと一括操作ができる本格的な「ホームオートメーション」の世界をご紹介したいと思います。

そして、その延長線上にある、2030年のスマートホームについても占っていきます。

クラウド型AI

さて、ここまで主にご紹介してきた「AIスピーカー」は、実はそれ自体にAIを搭載しているわけではありません。スピーカー自体は動作の軽いものにして、難しい処理の大半はクラウド上に置かれたAIエンジンに委ねられています。

これは、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)化が前提となっています。つまり、全ての家電がインターネットに接続されていて、AIスピーカーはその司令塔として、ユーザーの窓口になっているにすぎません。

ですから、日本の主流である赤外線リモコンで動作する家電は、この”環”に参加させるために、前回ご紹介した家電リモコンが必要になったわけです。

AIスピーカーの仕組み

こうして全ての家電がIoT化されていくのは時間の問題と思われます。そして今後、5G化など高速通信の普及につれて、命令と反応の時間差がより短くなり、これまで以上にあたかもAIスピーカー自体があなたのコンシェルジュであるかのように感じられることでしょう。

LINE Clovaが可愛らしいキャラクターを纏っているワケも、この流れで理解すれば納得です。

というわけで、日本でAIスピーカーというと、LINE ClovaAmazon AlexaGoogle Homeがあり、Clovaについては2回目と3回目で、Alexaについて家電リモコンとの連携を含めて4回目でご紹介しましたので、ここではこうしたベンダーの提供するAIスピーカーのおさらいを兼ねて、後発でありながら今後存在感を増していくことが予想されるGoogle Homeについてご説明しつつ、その特徴をまとめましょう。

Google Assistant

GoogleのAIスピーカーであるGoogle Homeが日本で発売を開始したのは2017年10月。Amazon EchoのAIがAlexaであるのに対して、Google HomeにはGoogle Assistant(アシスタント)が搭載されています。

Google Home は丸みを帯びたシンプルなデザインにファブリック仕立て(写真はGoogle Home Mini)。Amazon Echo Dotも第3世代で同様のデザインになりましたが、やはりファブリックは家庭のインテリアには馴染みやすいということでしょう。最近、ディスプレイ付きのGoogle Nest Hubが日本でも発売されました。

 

ところで、GoogleのHPでは、Google Homeを「Googleアシスタントを搭載し、音声で動作するスマートスピーカー」と定義しています。

(1)朝起きてから夜眠るまで1日をサポートする
(2)ちょっとした「タスク」をお手伝いする
(3)音楽を楽しむ
(4)スマートデバイスを操作する
(5)Actions on Googleと呼ぶ開発者向けプラットフォームがある
ことが特徴です。

(4)(5)は、Googl chromeecast(写真)と連携して、SpotifyYouTubeNetflixAbemaTV等を楽しめるのがポイント。Google Play Music 、Spotify、AWA 、YouTube Music の音楽やラジオの再生も楽しめます。Google Castで音楽再生、Chromecastで動画を再生できます。Google Play ブックスで購入したオーディオブックを Google Home で再生もできます。

Chromecast

(2)に関しては、声を聞き分ける「ボイスマッチ」機能があり、最大6人が各々のアカウントを一台の Google Homeに登録できます。そのため、家族各人にカスタマイズした答えが返ってきます。もし、VoiceMatch登録者以外がスマートスピーカーに話しかけた場合は、部外者(所有者ではない)であると認識し、プレイべートな情報は明かさず最低限のサービスのみ利用できるように制限が掛かります。

また、ファミリーリンクといういわゆる子ども向けアプリの設定が可能で、使用できるアプリを管理したり、使用時間の制限や位置情報の確認もできます。

そして、家庭内の家電をどう操作できるかといったスマートホーム機能に関しては、Google アシスタントに対応しているスマートホーム機器などについて「Google アシスタントでできること」にある『スマートホーム』のセクションが参考になるかと思われます。

 

次回、本格的「ホームオートメーション」の世界に続く

 

スマートホーム入門目次
インテリアコーディネーターのためのスマートホーム入門
スマートスピーカーってなんだろう?
日本のスマートスピーカー LINE Clova
スマートスピーカー LINE Clovaの実践編です
スマートリモコンの定番! ラトックシステムのスマート家電リモコン
スマートスピーカーと本格ホームオートメーションその1(このページです。)

遠藤義人氏この記事を書いたのは:遠藤義人氏
fy7d(エフワイセブンディー) 代表

ステレオサウンド社で住宅インテリアとホームシアターを融合する雑誌「ホワイエ」を編集。2015年に独立、個人オフィス開設後もそのコンセプトを引き継ぎ、大画面&いい音を通じて、家族やゲストみんなで楽しめる場としての住まいや暮らし方を提案している。

ページ上部へ戻る