明暗差が激しい室内写真の露出の決め方(パナホーム編第2回)
- 2017/2/14
- 仕事に役立つ, 写真術
- インテリア写真撮影講座, 土谷尚子

【インテリアコーディネーターが教える!部屋別インテリア写真撮影講座:パナホーム編その2】インテリアコーディネーター&フォトスタイリスト、土谷尚子が、インテリアの写真撮影ノウハウを部屋別に解説する講座です。今回は、強い太陽光が差し込む日中の室内で撮影する場合の露出の決め方をパナホーム様のモデルホームを例にレクチャーします。
協力いただいたのはABCハウジング千里住宅公園です。
【今回ご協力いただいたモデルホーム】
パナホーム エルソラーナ「家事楽スタイル」で、もっと快適で、楽しく、すてきにくらしながら、家事がラクに、家計にゆとりが生まれるパナホームのエコライフ住宅。くらしの質を高めながら、CO2削減など環境にもやさしいパナソニックグループのエコ技術を結集しました。
今回は、1階まで降り注ぐ太陽光を感じられるような撮影ができればと思います。
まず、階段まわりから、2階のラボラトリーコーナーです。
1階から階段吹き抜けを見上げます。
明るさがポイントです。どうしても明るくなりすぎるので、光に合わせた露出補正を行います。
壁や階段の様子がよくわかる明るさに調整しましょう。
上の写真は、広角で撮影、露出補正はプラス2.3に設定しています。
※露出を補正して撮影する方法はこちらの記事をごらんください。
こちらの写真は明るすぎて、詳細がよくわからなくなってしまっています。
実は最初の写真と同じ露出補正【プラス2.3】ですが、ピント位置や光の入り方で、同じ露出補正でも明るく写りすぎたりします。その都度、調整が必要です。
2階のラボラトリーコーナーも明るくて色飛びしてしまいます。
露出補正で、天井ダウンライトのランダム配灯がわかります。
同じラボラトリーコーナーを横カットで撮影してみましたが、これだと天井の配灯があまり見えてこないです。
左に写っている中庭が見えるのも少しどっちつかずの印象になりました。
横カットでの撮影を少し右側に寄せることで、広がりのあるカットになりました。
ラボラトリーコーナーの奥からソファにあがって撮影すると、階段のほうまで写り、部屋の配置がよくわかります。
テーブルの上のおもちゃなども写り、子どもと一緒に過ごすラボラトリーコーナーの雰囲気が伝わると思います。
このように、手近にあるものを利用して視点の高さを変えることで、見せたいテーマを絞り込むこともテクニックの一つです。
階段まわりの天窓が写る位置は、少し低めのアングルから見上げるように撮影しました。壁の感じが入っているほうが、わかりやすいと思います。
撮影位置が少し違うだけですが、前者のほうがいいなと思い、こちらはボツです。
インテリアコーディネーターが教える!【部屋別】インテリア写真撮影講座:パナホーム編は、次回に続きます。
次回は「リビングダイニング」編です。ご期待ください。
土谷尚子さんのインテリア写真講座、すべての記事はこちらでご覧いただけます。
https://success-interior.jp/tag/インテリア写真撮影講座/
著者プロフィール
土谷尚子
インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネージャー、カラーコーディネーター
主婦の友社「ナチュラルな暮らしのヒント」他、雑誌の執筆やインテリア監修、スタイリング撮影などプランニング力・マネージメント力・情報収集力を活かしたライフスタイルコンサルタントとして、現在活動中。
ブログ:http://ameblo.jp/life-naturally/