リビングのおしゃれ照明テクニック 照明器具の考え方と選び方【後編】

リビングのオシャレな照明後編

リビングの用途別オシャレ照明の考え方・選び方

リビングのオシャレ照明テクニック【前編】では、照明をオシャレに見せる基本的なテクニックと、リビングという部屋の特性に合わせた照明スタイルについて解説しました。
後編では、どんなリビング照明について、どんな照明器具を選べば良いかについて解説していきます。


空間の光のイメージは、聞こえてくるやその時に生まれるだろう感情からイメージします。
空間に流れるBGMのように、「光」で、そこで過ごす人の気持ちのサポートを行います。

勉強や書類の整理など読み書きの時の照明

澄み切った空の下ではイキイキとしてくる感覚

澄み切った空の下ではイキイキとしてくる感覚

空間のイメージ:「すっきりした」「澄み切った」
晴れやかな青空の元ではつい走り出したくなったりしますよね。
青空の光である5000k(ケルビン)~6500kは脳を活性化させ活発な行動を促進させる効果があるといわれています。
リビングでも、頭の上である天井の高いところから、青白くマットで均一な光を降り注ぐことで脳を活性化させ勉強に適した状態を作れるといわれています。

青白いマットな光のものでは脳が活性化される

青白いマットな光のものでは脳が活性化される

読み書きに最適な照明器具の一例。
たとえばこのオーデリックのダウンライト。

オーデリック OD261247

オーデリック OD261247

色温度を5000kと2700kに切り替えて使うことができるので、勉強や読書など読み書きをする時には5000kに、夜のくつろぎの時間には2700kにと、用途に応じて変更して使うのがよいでしょう。

ホームパーティ、家族団欒の時の照明

夕方の光は心を和ませてくれる。

夕方の光は心を和ませてくれる。

空間のイメージ:「ワイワイがやがや」
数人の人が楽しそうに談笑したり笑ったりそんな空気感をサポートするには?
光もワイワイガヤガヤさせてあげましょう。できれば3ヵ所くらいの照明があると良いです。
1:ベース照明:空間全体に一定の光を注ぎます。
2:間接照明:視線に入る壁面や天井面をふんわりと照らします。
3:タスク照明:テーブルに光を落とし、リズム感をつくります。
家族の団欒は夕方のイメージ。
日中の仕事や家事など活動の時間帯からのんびりする時間帯です。
太陽は水平線に沈んでいき、光はオレンジ色に移り変わっていきます。
照明の光も同じです。
夕方の太陽の色である2700~2800K、いわゆる電球色です。

少し広い空間では、明るさ感を確保するために「行燈効果」を使います。 行燈の様にシェードを持つ光の塊を空間に点在させることで、賑やかさを演出させる方法です。

少し広い空間では、明るさ感を確保するために「行燈効果」を使います。
行燈の様にシェードを持つ光の塊を空間に点在させることで、賑やかさを演出させる方法です。

 

くつろぎタイムの照明

低い色温度の光の塊が安心感を感じさせてくれる。

低い色温度の光の塊が安心感を感じさせてくれる。

空間のイメージ:「ふんわり」「しっとり」
くつろぎタイムは夜のイメージ。
太陽は水平線の下に沈んでしまって、水平線からわずかに光があふれてくるような時間帯です。大昔なら焚火を囲んで語り合う時間帯です。
リビングでも同じようにしてあげましょう。
なるべく床に近い位置に光の重心を落とします。
TVボードやソファーの後ろなどを利用して間接照明にしてみたり、ナイトランプを床や低い家具などの上に置いてゆったりとした空気感を作ります。
手元に近いテーブルの上や、床面に光の塊を焚火のように一つだけつくります。
光の色は炎の色に近い2000k~2400kが理想ですが、2700kくらいの電球色でもいい雰囲気が作れます。

ベースダウンライトで全体照度を取りながら、床面からのアッパー間接照明で明るさ感を確保。狭角のダウンライトでテーブルに光を落とします。

ベースダウンライトで全体照度を取りながら、床面からのアッパー間接照明で明るさ感を確保。
狭角のダウンライトでテーブルに光を落とします。

 

家具の上部に照明ボックススペースを設け、壁面をなでるように照らし上げます。 天井にバウンドした光が周囲をやわらかく包み込みます。

家具の上部に照明ボックススペースを設け、壁面をなでるように照らし上げます。
天井にバウンドした光が周囲をやわらかく包み込みます。

間接照明用器具の一例。 オーデリック OL291 239。 調光も可能。

間接照明用器具の一例。
オーデリック OL291 239。
調光も可能。

 

簡単な陰影のつけ方と照明器具

最後に、建築化照明のような内装や家具造作をすることなく、手軽に陰影を作るための照明器具と手法について解説します。

1:簡易型ライティングレールとスポットライトの活用

当て込み用のスポットライトはビーム角の狭いタイプを選びます。

既存の引っ掛けシーリングに電気工事無しで取り付けられる簡易型ライティングレール。

既存の引っ掛けシーリングに電気工事無しで取り付けられる簡易型ライティングレール。

 

オーデリックの簡易型ライティングレールと狭角スポットライト。

オーデリックの簡易型ライティングレールと狭角スポットライト。

2:簡単に間接照明の雰囲気を作れる拡散型のスポットライト。

ライティングレールに取付け、天井や壁面を照らし上げます。

拡散型のスポットライト

オーデリックの拡散型スポットライト。

オーデリックの拡散型スポットライト。

3:床置き型のふんわりライト

乳白ブローブをもつ床置き型のランプを壁面の近くや、物陰に置くだけで、空間に陰影を生み出し、落ち着いた雰囲気を作ることができます。

床置き型のふんわりライト

オーデリックのスタンドライト。

オーデリックのスタンドライト。

 

まとめ

照明デザインの本質は人の感情サポートです。
その空間で、その時を、どのように過ごしたいのか?という気持ちをサポートするために「視覚情報をデザインコントロールすること」を「照明デザイン」と呼んでします。
そういう意味では、目に入ってくるすべての光のコントロールが望ましい状態ですので、本当は照明器具から発せられる光と同時に、モノや仕上材に反射された光をコントロールする必要がありますが、この記事では主に「発する光」つまり照明器具についてのみ記載させて頂きました。
光を上手にコントロールして、上質の空間デザインに活かして頂きたいと思っています。

リビングのおしゃれ照明テクニック 照明器具の考え方と選び方【前編】はこちらです。

 

長根 寛【著者紹介】
長根 寛
東京デザインパーティー代表
デザインディレクター 照明デザイナー

視覚情報からの人の心理行動からモノ・コト・空間をデザインディレクションする。2007年京和傘の老舗「日吉屋」より照明器具の古都里シリーズを発表。 2008年、有機EL照明「ELRING」有機EL照明最優秀賞を受賞。2014年高野山開創1200年を記念し総本山金剛峯寺の歴史上初めての夜間拝観に伴う日本最大規模の石庭蟠龍庭のライティングデザインを行う。

 

 

 

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