インテリアカラーはアクセントで楽しもう~「癒しのラベンダー」編

たった5%で変わるインテリア第六回

パープルのコーディネート最終回のカラーはラベンダー。そして舞台となるシーンは子供部屋です。

お家のインテリアを決める際のキーパーソンは多くの場合女性です。そしてライフスタイルにこだわる女性は、子供部屋だからと言ってラブリーなインテリアを好むより、家全体の統一感を考えた色遣いやデザインを選びたいと思っている方が多いように思います。

とは言っても、子供らしさも大切にしたい。 小さい子供さんがいる家庭ならではの親心、悩ましいところですよね。

そんな相反する思いに有効なインテリアテクニックが今回の配色です。子供らしい物でも、ラブリーさを抑えることができる色遣いにすれば、インテリアの統一感と子供らしさを両立させられます。

今回は、過剰に子供ぽっくならない子供部屋の提案です。ベースカラーはラベンダー、壁紙に使うとします。
アソートカラーはホワイト。床・窓枠・巾木をメインに使います。

紫色は青色と赤色の混色です。青色は副交感神経を刺激し、血流量を下げ気持ちを落ち着かせます。冷静・穏やかなどと言ったイメージにはこうした背景があります。かたや、赤色は交感神経を刺激し血流が良くなり血圧や体温を上昇させます。積極的・活動的・興奮などと言った強いイメージも納得できますね。紫はこの二面のバランスを取ろうとする癒しの色です。ラベンダーは紫色に白を足した色。白が足されることで、印象が優しくなります。

今回もベースカラーに二つのアクセントカラーをそれぞれ組み合わせ、印象の違いを見てゆきましょう。

【パターン1】

パターン1①先ず一つ目のアクセントカラーはイエロー 。紫(厳密には青紫)の補色です。補色の組み合わせは、色の対比が大きくお互いの色を引き立てる効果があり、活動的で若々しいイメージが演出できます。補色の組み合わせは、強い対比で目が疲れてしまうため、配分を考える必要があります。アクセントなら程良いメリハリがつき、失敗なくセンスのある空間をつくることができます。

ラベンダーにイエローを配色した子供部屋

【パターン2】

パターン2②次に二つ目のアクセントカラーはブルー。隣あう類似色の配色です。類似の組み合わせは上手くまとまりやすく、初心者さんにおススメです。今回の場合は基本的には彩度を低く(抑えて)し、優しい印象を作ります。ただし似通って単調になってしまう可能性もあるため、彩度の強弱でコントラストをつけます。

ライトトーンやペールトーンの低彩度は優しい落ち着きがありますが、インテリアを子供の好奇心をくすぐる様なアイテムをチョイスすると、より楽しくワクワクする空間になりそうですね。

例えば、テント。子供の頃、押入れや狭い空間に入ると、自分だけの基地ができた様で嬉しくなった記憶がある方も多いのではないでしょうか。ちょっと狭い空間が何だか安心できたりして。
その他に、星のウォールシールを貼ったり、月に見立てた電球色の照明を吊るしたりして、部屋の中にいるのにアウトドアの基地にいる気分が演出できそうです。

この二つのアクセントカラーの組み合わせの利点は、男女の性別を問わないところです。物のデザインにもよるところや、好みがあるという主観的な要素は別として、配色自体は性別に偏りを感じにくい組み合わせと言えるでしょう。
パターン①と②のどちらの配色を男女の部屋に使っても、違和感はないでしょう。

ラベンダーにブルーを配色した子供部屋

 

いかがでしたか?
カラーについての掲載シリーズも今回で終了です。
色には意味があり、イメージもあります。心理や生理に作用します。そのあたりの効果もインテリアに取入れると、楽しい上に心身ともにハッピーな暮らしになると思っています。実はカラーって、とても大きな力があるのです。
大きなコストをかける事なく、イメージを作りやすいのもカラーの力。壁紙や塗料、ファブリックも多くの色(色柄)が出回っており、それを好きに使える時代。もっと身近にカラーを取り入れて、あなたの理想のイメージのインテリアが実現できるとよいですね。
このコラムがそのお役に立てたら嬉しく思います。一年間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

HIRO DESIGN カトリーヌ
加藤ひろみ

 

【インテリアカラーはアクセントで楽しもう】各記事はこちらからどうぞ。

インテリアカラーはアクセントで楽しもう~カラーコーディネートでつくる心地よいインテリア~

インテリアカラーはアクセントで楽しもう~「やさしさのピンク」編

インテリアカラーはアクセントで楽しもう~「好奇心のイエロー」編

インテリアカラーを「オレンジ」のアクセントで~暖かさ・コミュニケーション編

インテリアカラーはアクセントで楽しもう~「リラックスのグリーン」編

インテリアカラーはアクセントで楽しもう~「癒しのラベンダー」編(このページです)

【コラム】
ラベンダーのコラム紫は高貴な色。聖徳太子が定めたとされる冠位十二階でも最上位が紫でしたね。なぜ高貴なのでしょうか?
合成染料のなかった時代、染料は植物や貝などの天然素材から抽出するものでした。紫は貝から染色をおこなっていたようですが、1グラムの染料を採取するのに、なんと!二千個の貝が必要だった様です。植物の根からも染色していたようですが、こちらも材料の準備に大変手間がかかり、綺麗に染めるには温度にも細心の注意が必要だったようです。
紫はとても貴重な染料で高価。身分の高い人にしか手に届かないものだったのです。現代は好きな色が自由に選択できる、幸せなことですね。

※パソコン画面で見ている色と実際の色は見え方が異なる場合があります。

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加藤ひろみさん著者:加藤ひろみ
HIRO DESIGN http://www.hiro-design-color.jp
インテリア設計士
インテリアコーディネーター
インテリアの世界に飛び込んで、20年。
「人は環境によって形成されていく」と、
インテリアのチカラを確信して、日々活動しています。

 

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