インテリアの仕事に役立ててほしい:「超実践的住宅照明マニュアル」著者インタビュー

超実践的住宅照明マニュアル

豊富なカラー写真や図版・イラストで、わかりやすく実践的に住宅照明のデザインテクニックを解説しているのが「超実践的住宅照明マニュアル」(エクスナレッジ刊)です。
本書の著者である福多佳子氏は中島龍興照明デザイン研究所に所属し、商業空間や公共施設などの様々な照明デザインに携わっており、本書でも商業施設の照明デザインを住宅照明に応用する方法などを解説しています。
2011年の初版発刊以来、2回の改訂を経て販売されている人気の照明デザインマニュアルの執筆に込められた思いについて、著者の福多氏(以下、敬称略)にお話を伺いました。

― まず、本書を出版されるきっかけについて教えてください。

福多:雑誌「建築知識」で照明関連の記事を何度か執筆したのですが、それが好評だったようでエクスナレッジ社から住宅照明の書籍の執筆を依頼されたのがきっかけです。初版発行は2011年だったのですが、当時は住宅照明の本がほとんどなかったので、照明のプロの方はもちろんインテリアデザイナーインテリアコーディネーターから一般施主の方まで読んでもらえるような内容にしました。「照明を工夫することでインテリアや建築がこんなに変わるんですよ」と気づいてもらえるように、豊富な事例と図版で解説しています。

豊富な図版や写真で、多角的に住宅照明のテクニックを学べる。

豊富な図版や写真で、多角的に住宅照明のテクニックを学べる。

― 本書は2回改訂されて、現在は「LED完全対応版」となっています。

福多:LED照明機器の普及に合わせて、従来型照明器具とLED照明器具の違いやLED照明に置き換える場合の注意点を加筆しています。従来型とLEDでは器具の形が同じようでも光の広がりなどに違いがありますし、置き換えに適さない従来光源もあったりしますので、そのあたりを加筆しています。

従来型の照明器具とそれをLED化する際の留意点について、詳細に解説されている。

従来型の照明器具とそれをLED化する際の留意点について、詳細に解説されている。

― より時代にマッチした内容になっているわけですね。福多さんにとって住宅の照明デザインの魅力とは?

福多:照明はコストパフォーマンスが高いインテリアエレメントだと思います。間接照明をうまく使うことでインテリアの雰囲気をおおきくグレードアップできますが、照明器具は見えないところに配置するので、それほど高価なものは必要ありません。高級家具一つ分よりも安い金額で家全体のインテリアをよりよく見せることができるのが照明デザインの魅力です。
日本の住宅照明は「明るさが豊かさ」という考え方をベースに、一室一灯の状態が長い間続いたのですが、徐々に間接照明などの一室多灯の時代に変わりつつあります。
実際、施主の方が本書を参考にして自宅の新築時に徹底的に照明にこだわって設計してもらった、という事例もありました。

― 基本的な照明知識に加えて、カフェ風LDKやレストラン風LDKにする照明テクニックも解説されていますね。

カフェ風やレストラン風など商業施設の照明デザインを住宅照明に取り入れる際ののポイントを配灯図とCGパースで詳細に解説している。

カフェ風やレストラン風など商業施設の照明デザインを住宅照明に取り入れる際ののポイントを配灯図とCGパースで詳細に解説している。

福多:たとえばホテルでは、夜目覚めてトイレに行く時用に足元を照らす照明を設置していますが、住宅にそういったフットライトがあっても良いわけです。住宅は、健康的に快適にくつろげる空間であるべきですから。そういった意味ではカフェのようにゆったりとした気分になれたり、レストランのようにリッチな雰囲気で食事ができれば、家にいる時間をより楽しめるようになると思います。本書の照明テクニックがインテリアコーディネートに役立てればうれしいです。

― 本日はありがとうございました。

 

超実践的住宅照明マニュアル LED完全対応版
福多 佳子
エクスナレッジ (2016-12-28)
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