インテリアコーディネーター協会関西20周年記念事業取材速報
- 2018/5/25
- イベント, レポート
- インテリアコーディネーター協会

2018年5月23日水曜日、インテリアコーディネーター協会関西の20周年記念事業として、インテリアコーディネーター団体交流会、インテリアコーディネーターミーティング、20周年記念パーティーが催されました。
このうち、インテリアコーディネーター団体交流会とインテリアコーディネーターミーティングの様子を速報で掲載いたします。
インテリアコーディネーター協会関西20周年記念事業の第一弾は、インテリアコーディネーター団体交流会in大阪と銘打って、大阪市立歴史博物館講堂にて開催されました。
西日本のインテリアコーディネーター協会のうち、愛媛、香川、徳島、岡山、広島、大分、福岡、熊本、長崎、宮崎、鹿児島、福井の12団体と日本フリーランスインテリアコーディネーター協会、そしてインテリアコーディネーター協会関西の合計14団体が交流を深めるという本会。

各地のインテリアコーディネーター協会が、自己紹介を兼ねて活動状況を報告。
各団体の自己紹介のあと、福井インテリアコーディネーター協会が基調講演を行いました。

福井インテリアコーディネーター協会の基調講演の一コマ。
創立27年目を迎えた福井インテリアコーディネーター協会ですが、人口の少ない地方都市ならどこでも抱えている「仕事が少ない」問題に、どうやって対応していくかについて、組織をスリム化して意思決定をスピードアップし、さまざまな課題に効率よく対応していけるように変化していく事など、他の団体に参考になる報告をしていました。
さらに興味深かったのは、ワールドカフェスタイルグループディスカッションというスタイルの意見交換。
「インテリアコーディネーターがもっと活躍するために、必要なのはどんな事でしょうか?」
「インテリアを通じて、手に入れるものとはなんでしょうか?」

ワールドカフェグループディスカッションの様子。
この二つのテーマについて、参加者全員が10のグループに分かれて自由に意見を出し合うというものですが、チームごとにまったく違う方向性の意見が出てくるのがおもしろかったです。
印象深かった意見をひとつだけ紹介すると
「NHKの朝ドラでインテリアコーディネーターをヒロインにしたドラマを放映する」
というもの。
以前、日本のファンションデザイナーのルーツ的な方として、コシノ三姉妹のお母さんのことを描いた「カーネーション」というドラマが人気を博しました。これのインテリアコーディネーター版をやることで、インテリアコーディネーターという職業と人となりをもっと知ってもらおう、という意見です。実現可能かどうかは別として、これはおもしろいアイデアだと思います。
このワールドカフェスタイルグループディスカッションの結果は、インテリアコーディネーター協会関西様の協力を得て、後日サクセス!インテリアでも紹介したいと思います。

ワールドカフェディスカッションの後は記念撮影。インテリアコーディネーター界の有名人である、あの方(後ろ姿)も来賓で参加されました。
インテリアコーディネーター協会関西20周年記念事業の第二弾は、パネルディスカッション「これからの和の内装のあり方を考える」。
パネリストとして、真言律宗総本山西大寺主事の中野祥圓師、NPO法人京町家なんでも応援団代表の冨家裕久氏、日本襖振興会代表理事の池田修治氏、ICA関西会長の土谷尚子氏が登壇。ICA関西前会長の遠島和恵氏がファシリテーターとして、それぞれの立場からの、和室、畳、襖、障子、そして日本の文化について意見を引き出しました。
日本の住宅からどんどんと和室がなくなっているという現状。しかし、家は生活習慣の入れ物であるから、和室がなくなれば、日本の文化もなくなってしまいかねない、という危機感。結論は簡単には出ないテーマでしたが、問題提起として、「和の設え」を考えるきっかけになったと思います。

第二部には100名を超える方が参加されました。
サクセス!インテリアでは、インテリアコーディネーター協会の活動を、取材・記事紹介を通して応援しています。
こんな活動をしているので紹介してほしい、という情報がありましたら、お気軽にご連絡ください。
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