「ホテルライクな空間にしたい照明の考え方とは?」 ~インテリアの仕事に役立つ照明ノウハウ~

大光電機 インテリアの仕事に役立つ照明ノウハウ~「ホテルライクな空間にしたい照明の考え方とは?」~

こんにちは!大光電機 TACT住宅チーム「吹抜けキャンディーズ」の田中です。
私たち吹抜けキャンディーズが12回にわたって、照明を検討する上で「こんな時はどうするの?」と悩んでしまう疑問点についてアドバイスをさせていただいています。

忙しい毎日、家に帰ってきてほっとしたい、癒されたい、ホテルのような空間でゆったりとした時間を過ごしたい、そう思うことはありませんか?

さては今回は「ホテルライクな空間にしたい照明の考え方とは?」についてお話したいと思います。

点灯感を抑えたダウンライト、床やテーブル面に落ちる光だまり、メリハリのある落ち着いた雰囲気、ホテルライクの空間を感じていただけるでしょうか。
ここでのポイントは。。。

POINT1【眩しさを抑えるグレアレス設計】

人の視野は水平に対して上下約30°と言われています。視野角に入ってくるグレアを無くすために、光源の光が直接目に入りにくい器具設計で、グレアカットオフアングルを35°に設定した照明がおすすめです。目に優しい快適な照明環境をつくりだします。

眩しさを抑えるグレアレス設計

POINT2【光の重心を低くする】

光の重心を低くすると、空間全体がゆったりと落ち着いた表情になります。
ピンホールやユニバーサルタイプ等、集光した光で足元を照らすのは効果的です。

光の重心を低くする

ピンホールやユニバーサルタイプの照明器具

POINT3【低色温度・低照度】

さらにワンランク上を目指すなら、低色温度・低照度がおススメです。白熱灯風調光タイプの「温調」は、明るさを落としていくと白熱灯のようによりあたたかみのある光に変化します。

低色温度・低照度

白熱灯風調光タイプの「温調」

ラインナップも豊富で、低い位置からの間接照明も可能です。さらに落ち着いた雰囲気を演出しています。

温調の光は心に落ち着きを与えます

ラインナップも豊富で、低い位置からの間接照明も可能です。

温調の光は心に落ち着きを与えます
人間の生活リズムにおいて、昼間のような高色温度・高照度の環境が活動に適した光であるのに対し、照明が必要な夕方以降は低色温度・低照度の落ち着いた温かい雰囲気の光が適しています。
白熱灯のように調光するとあたたかみのある色温度に変化する「温調」は、心に落ち着きを与え、くつろぎ、癒しなどをもたらします。

時刻別色温度変化

POINT4【複数組み合わせて主照明にする】

壁を照らして間接光を得る、絵やオブジェを浮かび上がらせる、これらは多様な空間演出を可能にします。空間・シチュエーションに合わせて使い分けるとさらにワンランクアップした空間をつくり出すことができます。

POINT4-①壁面を照らすダウンライト照明

ダウンライトの種類や取付位置が変わると光が織りなす壁面の表情は変化します。

壁面を照らすダウンライト照明

壁面が明るいと空間全体が明るく広く感じられ、壁面の明るさを抑えると落ち着いた雰囲気になります。

壁面が明るいと空間全体が明るく広く感じられ、壁面の明るさを抑えると落ち着いた雰囲気になります。

また壁面の素材や器具の種類によっても異なります。
(左から 黒ツヤタイル・黒マットクロス・エコカラット・白マットクロス)

壁面の素材や器具の種類によっても異なります。

60°配光のベースダウンライトで照らしています。(壁より200mm離し)
白い素材は光をよく反射し、明るさ感が出ています。黒い素材は反射率が低く、照らしている効果が薄いです。

今度は先ほどより配光角度が狭いダウンライトで照らしています。

今度は先ほどより配光角度が狭いダウンライトで照らしています。(壁より100mm離し)
ベースのダウンライトは均一に広く壁面を照らしていたのに対し、こちらは明暗がはっきりしていてメリハリのある印象です。60°配光のダウンライトでは黒い壁面の反射が弱く効果が薄かったですが、光の配光角度が狭くなると光のピークができて演出する効果が高まります。

エコカラットや石貼りの壁面等、凹凸のある壁面を照らす場合は、ミラーグレアレスやピンホールのような狭角タイプのダウンライトで照らすのがおすすめです。

中でも凹凸のある壁面の場合、上からダウンライトで照らすと影が出て立体感が出ます。配光角度の狭いダウンライトではより影がはっきりし、凹凸の素材感が強くでます。
エコカラットや石貼りの壁面等、凹凸のある壁面を照らす場合は、ミラーグレアレスやピンホールのような狭角タイプのダウンライトで照らすのがおすすめです。

POINT4-②絵を照らすスポット照明

壁の絵を効果的に照らす位置に照明器具を設置することが重要です。

壁の絵を効果的に照らす位置に照明器具を設置することが重要です。
スポットライトの場合効果的に照射できる角度は鉛直面に対して約30°~35°です。この場合壁面から700mm離れた位置ということになります。

また光源や絵の高さ・寸法が変われば、距離と明るさも変化します。

光源や絵の高さ・寸法が変われば、距離と明るさも変化します。

さらに、ユニバーサルダウンライトもおすすめです。

壁面上部まで照射できる灯具引出タイプ
灯具を下に引き出すことで、壁面上部まで明るく照らすことが可能。棚上へのライティングや、狭い廊下での壁あてなどに効果的です。

壁面上部まで照射できる灯具引出タイプ

壁面上部まで照射できる灯具引出タイプ

可動範囲の広い灯具引き出しタイプ
首振り角75°と広範囲に可動するので、傾斜天井に取り付けた場合でも様々な場所を照らすことができます。

可動範囲の広い灯具引き出しタイプ

可動範囲の広い灯具引き出しタイプ

POINT5【スタンドを置いてみる】

手軽に演出できる方法としてスタンド照明があります。こちらは差し込みプラグ付なので簡単に実践することができます。

まくちゃんスタンドをソファの下に使用すれば、簡単に光の重心を落とした照明が完成です。

まくちゃんスタンドをソファの下に使用すれば、簡単に光の重心を落とした照明が完成です。

天井に浮かび上がる葉影の有機的な陰影は癒されますよね。

こちらも低い位置にスタンド照明を設置しました。天井に浮かび上がる葉影の有機的な陰影は癒されますよね。

もっと手軽に、もっともっと癒しを!

もっと手軽に、もっともっと癒しを!

キャンドル色(2000K)の調光タイプのスタンド照明なら、簡単に低色温度・低照度が実践できます。

キャンドル色(2000K)の調光タイプのスタンド照明なら、簡単に低色温度・低照度が実践できます。さらにバッテリー内蔵のLEDテーブルスタンド照明&Bluetooth対応のスピーカー搭載なので、お好きな場所にあかりと音を持ち運び、極上の癒しの効果を得られます。

いかがでしょうか。ホテルライクな空間にしたい照明の考え方とは?大きくポイントを5つご紹介しました。
その他にもこだわりのテクニックをいくつかご紹介いたしました。
まずは1つずつでも取り入れていただくことでホテルライクな空間に近づくことができます。ぜひ実践してみて下さいね。

次回は、照明ノウハウの総まとめ。これまでご紹介できなかったテクニックがあるかも?!お楽しみに~!

 

第1回:「LDKに最適な明るさとは?」
第2回:「ダイニングキッチンでの照明計画のポイントとは?」
第3回:「くつろぎのリビングを作るには?」
第4回:「吹抜けのあるLDKを照明計画するときのポイントは?」
第5回:「吹抜けのあるLDK~傾斜天井の考え方とは?」
第6回:「玄関をステキに見せるアイデア」
第7回:「癒しの寝室をつくるには?!」
第8回:「階段の照明計画のポイントとは?」
第9回:「洗面室とトイレに適した照明計画とは?」
第10回:「庭の魅力を照明で引き出す! 内と外を繋ぐ庭の光の作り方」
第11回:「ホテルライクな空間にしたい照明の考え方とは?」(このページです)

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