インテリアの仕事に役立つ照明ノウハウ~「くつろぎのリビングを作るには?」~

インテリアの仕事に役立つ照明ノウハウ~「くつろぎのリビングを作るには?」~

インテリア照明の実践的なノウハウをわかりやすく解説する特集「インテリアの仕事に役立つ照明ノウハウ」、第三回はくつろぎのリビングのための照明計画。
講師を務めていただくのは、LED照明のリーディングカンパニー、大光電機株式会社のTACT住宅チームの富和聖代さんです。
富和聖代さんのインタビュー記事もぜひご覧ください。

インテリアを美しくする照明のポイントを体感できる:大光電機 ライティングコア大阪(富和聖代さん)


こんにちは!大光電機 TACT住宅チーム「吹抜けキャンディーズ」の富和です。
私たち吹抜けキャンディーズが12回にわたって、 照明を検討する上で「こんな時はどうするの?」と悩んでしまう疑問点についてアドバイスをさせていただいています。

さて、今回の質問は、

「くつろぎのリビングを作るには?」

家族みんなで語り合ったり、テレビを見たり。リビングは集いの空間です。ゆったりと過ごせる照明計画にしたいですよね。そこで今回は、くつろぎの空間を作るためのポイントと、テレビ周りを素敵に魅せる演出方法をお伝えします。

最初のポイントは「間接光を取り入れる」です。

よく目にするシーリングライトやダウンライトはいわゆる「直接光」を作ります。天井から人やお部屋全体を直接照らし、作業や勉強に向いた活動的な光の環境をもたらします。

直接照明は活動的な光

対照的に、間接照明や不透過タイプのブラケットライト等は「間接光」を作ります。天井や壁にバウンドした光で人やお部屋を間接的に照らすため、まぶしさのない優しい光の環境をもたらします。

間接照明はやさしい光

この「間接光」をうまく取り入れることができれば、心地よいくつろぎの雰囲気を演出できるのです。

ただ、現場に行くと、残念な間接照明に出くわすことがあります…
例えばこちら。カットオフライン(光の明暗の差が線となってくっきりと出ること)が出てしまい、光が広がっていません。

カットオフラインがでて残念な間接照明

このような失敗を避けるには、どうすれば良いのでしょうか。

「美しい間接照明を作る」ためのポイント

天井を照らす“コーブ照明”

コーブ照明を成功させるためには、①「器具を収めるためのスペースを違和感なく確保すること」、②「幕板の高さを器具高さに揃えること」、③「光の出る開口寸法を150mm以上確保すること」が重要です。

コーブ照明のポイント

以上の点を守って頂ければ、天井面に美しい光のグラデーションを描くことができ、天井をより高く見せることができます。

美しいコーブ照明の事例

壁を照らす“コーニス照明“

コーニス照明でオススメなのは、天井を折り上げて幕板を設置し、器具を側面付けとする収まりです。光源が見えにくいので、幅広いシチュエーションで利用できます。また、天井折り上げ高さを小さくできます。当社の「シングルライン」を使用すれば、最少50mmの高さでも設置可能です。

シングルラインの収まり

壁を照らすことで空間に奥行が生まれ、また素材のテクスチャーが印象的に浮かび上がります。

コーニス照明の施工例

続いてのポイントは「低い位置に光を置く」です。
低い位置から照らすことで光の重心が低くなり、落ち着いた雰囲気を作ることができます。
例えば、こちらはソファーの後ろに間接照明を設置しています。湧き上がる間接光がリビングにやさしく広がり、ホテルのロビーのような高級感のある空間に仕上がりました。

低い位置に間接照明を置いて落ち着いた雰囲気にした施工例

【使用器具の収まり】

【使用器具と収まり】

 

こちらはペンダントライトを机上面より880mmの位置まで下げた施工例です。周りの明るさを抑えているので、リビングテーブルに落ちる光が際立ち、集いたくなるスペースとなりました。

ペンダントを低く配置した施工例

【使用機材:DPN-40269Y】

【使用機材:DPN-40269Y】

 

こちらはブラケットライトの施工例です。

コーナーの間接照明の成功例

器具を床より1350mmと1800mmの位置に取り付けて、コーナーを間接光で印象的に照らしています。小物を置くことができる器具なので、インテリアのアクセントにもなります。

手軽に演出したいなら、スタンドライトがオススメです。

スタンドライトの間接照明演出例

コーナーの壁を照らし、ソファー周りにやわらかい光を広げています。就寝前のゆったりと安らげる空間ができました。

高い位置(天井)からだけでなく低い位置からの光を組み合わせることで、ガラっと雰囲気を変えることができるのです!

さて、続いてのポイントは「テレビ周りの演出」です。

テレビ周りを照らしたいという要望をよく頂きます。テレビ周りはリビングの魅せ場となる場所ですから、美しく演出したいですよね。そんな時にオススメなのが、家具造作で壁面に光のグラデーションを作る手法です。こちらはテレビボードに器具を設置し、乳半アクリルでカバーをしています。

テレビ周りの間接照明の施工例

【使用器具の収まり】

【使用器具と収まり】

実はテレビ周りを照らすことは、美しさだけでなく機能的にもメリットがあります。
「テレビを見るときは部屋を明るくして」とよく言われますが、これはテレビ画面と周囲との輝度差が目の疲れる原因となるためです。テレビボードの奥に間接照明を施工することで目に優しい環境も作り出せます。ただし、広い壁面を照らす計画の場合は調光をオススメします。

テレビ回りを間接照明にする効用

間接照明以外でも、工夫しだいで簡単に演出ができます。
こちらは床から2100mmの高さに上下配光のブラケットライトを2台設置しました。

間接照明以外のテレビ回りの照明演出

DBK-40045Yの機能説明

上下で光の切り替えができるので、雰囲気の変化を楽しめます。ちなみ私、富和が開発した器具です!是非お使い下さい。

スタンドライトでもテレビ周りの演出が可能です。

置き照明によるテレビ回りの間接照明演出

こちらはライン状のスタンドライトをテレビ後ろに設置し、間接光を広げています。

今回はくつろぎのリビングを作るためのポイントをお伝え致しました。
間接照明の明るさが分からない!という方は、是非一度当社のシミュレーションルームにお越し頂き(※要予約 お申込みなどは大光電機のホームページをご覧ください。)、間接光の広がりと心地よさを感じて下さい!

次回は「吹抜けのあるLDKの計画のポイント」について解説致します。
お楽しみに~!

インテリアの仕事に役立つ照明ノウハウ 連載目次
第1回:「LDKに最適な明るさとは?」
第2回:「ダイニングキッチンでの照明計画のポイントとは?」
第3回:「くつろぎのリビングを作るには?」(このページです)
第4回:「吹抜けのあるLDKの計画のポイント」(近日公開)

インテリア&建築プレゼンテーションノウハウのすべて

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