インテリアコーディネーターと建築設計者に向けたインテリア情報誌「コンフォルト」

雑誌コンフォルト表紙

建築の雑誌は多々ありますが、その中でも日本のインテリアを追求してきた数少ない専門誌、それが隔月刊コンフォルトです。
コンフォルトのコンセプトは雑誌名のとおり「心地よさ」。そして記事の特徴は一つのテーマを徹底的に掘り下げていく緻密さです。
そんな誌面がどうやって作られているのかを、コンフォルト編集部に伺いました。

― コンフォルトといえば特集のユニークさが際立っているイメージがあります。これまでにも「左官」「」「」など、他誌ではみられないようなトガったテーマがありますが、これらの特集はどのように決めるのでしょうか。

編集部:コンフォルトはおっしゃる通り「他誌とは違うこと」を特集するようにしています。その上で、インテリアの専門家向けの紙媒体として、世の中のニーズにマッチしたテーマをタイムリーに発信することを心がけています。編集者として取り上げたい題材は常にストックしていますが、時機を計っているテーマも多いですね。

― 事例を挙げていただけますか。

編集部:最近の特集では「石の野性」(No.157)ですね。「石」はずっとあたためていたテーマの一つですが、近年、インテリアにワイルド(野性)なもの、ナチュラル(自然)なものを取り入れるという流れがでてきました。単純な自然回帰ではなく、人工物と自然物を融合させたインテリアデザインが増えています。そんな時代背景を受けて、石を特集として取り上げました。

コンフォルト「石の野性」特集ページの一例

「石の野性」特集ページの一例

この特集では素材感を重視するコンフォルトらしく採石場を取材して、素材としての石から、石を取り入れたインテリアの実例まで、深く掘り下げた記事に仕上げました。

― コンフォルトの特徴として、インテリアアイテムとしての紹介だけでなく、それを構成する素材まで詳細に解説するという点がありますね。

編集部:石なら石の加工品を紹介するだけでなく、どんな場所で石が生まれているか、産地によってどんな特徴があるかなど、石の基礎知識まで掘り下げる。それらをわかりやすく分類してテーマ全体の流れを作り、誌面にレイアウトしていく。それがコンフォルトという専門誌の編集者としての仕事だと考えています。
いまや製品情報だけならインターネットでいくらでも無料で手に入りますが、体系だてて整理してわかりやすく全体を把握できるようになっていること、信頼できる専門家に取材していることが、紙媒体の存在意義だと思います。

― ところで、「石」といえば庭などのエクステリアを連想してしまいますが、インテリアの専門誌としては冒険だったのでは?

編集部:もちろんエクステリアとしての庭石という使い方はありますが、坪庭というインテリアエレメントもありますし、ホテルなどの商業施設では、ホールやロビーに自然石を取り入れたインテリアデザインが多数あります。取材を通じて、私たちが予想していた以上にインテリアと石の世界が広がっていることもわかりました。実際、この「石の野性」の号は完売しましたので、多くの読者に関心をいただいたのだと思います。

― 次に来るインテリアのトレンドについて、コンフォルト編集部としてはどう考えていますか。

編集部:トレンドといえるかどうかわかりませんが、「祈りの空間」を手がける建築家やインテリアデザイナーが増えていると感じていて、No.160では「祈りの場所をつくる」を特集しました。

コンフォルト特集:亡き母の作品である日本画が飾られる壁面には、背面をFIX窓にした厨子を置く棚が用意され、在りし日を偲ぶための「祈り」の空間となっている。

亡き母の作品である日本画が飾られる壁面には、背面をFIX窓にした厨子を置く棚が用意され、在りし日を偲ぶための「祈り」の空間となっている。

昔ながらの仏壇や神棚を設置する家は少なくなっていますが、亡くなった親族を偲ぶ文化は日本人の中に根付いています。伝統性とインテリアをマッチさせた祈りの空間はこれから増えていくと思います。

No.161(2018年4月号)は、心地よいインテリアを追求し続けるコンフォルトらしいホテル特集。「こんなホテルがあるのか!」という驚きのホテルを取り上げている。

No.161(2018年4月号)は、心地よいインテリアを追求し続けるコンフォルトらしいホテル特集。「こんなホテルがあるのか!」という驚きのホテルを取り上げている。

― 本日はありがとうございました。

コンフォルト公式Webサイト
http://confortmag.net/

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