
【基本情報】 カフェチェア No.14 デザイナー:ミヒャエル・トーネット(Michaer Thonet) 1859年/オーストリア 製造:トーネット社(Thonet) 【デザインの背景】 ミヒャエル・トーネット(1796~1871)がデザインした曲木の椅子で、世界で最も普及した椅子と言われています。トーネットはブナ無垢材を使った「曲木」技術を開発(1843年特許取得)、この技術で椅子のパーツを製作し組み立てて椅子にするという方法を確立しました。これにより高価だった椅子が量産化・軽量化できるようになり、廉価で強度もあり美しい曲木の椅子は19世紀のウィーンでカフェなどにも多用され、広く庶民に受け入れられました。 トーネットはウィーンに工房を開設し曲木の加工方法を生かした椅子を次々と生み出し、世界中に市場を広げました。中でもこの14番の椅子はシンプルで美しい小椅子の代表格として評価され、最初のバージョンから少しずつ変化し続けながら今日まで二億脚以上も作られています。 |
【現在の状況】 現在もトーネット社(THONET)でオリジナル製品を販売している(第二次世界大戦後は「No.214」として再生産されている)。 |
【インテリアデザインと椅子】
シンプルで美しい曲線を持つこの椅子ですがどこか親しみやすく、カフェやバーだけで無くミニマムな空間やロフトのような空間にもとても良く合います。煉瓦や古びた木の質感と組み合わせると、ちょっとノスタルジックな空気が感じられます。