
「すべて言い尽くさない美学」「余白の美学」「抑制の美学」・・・日本独特の感性と美意識が文化的視点からロジカルに解説され、日本人の日本人たる所以が分かって面白いです。それだけに、建築様式に触れられた後半の文章がいちいち心に刺さり、現代の住宅について深く考えさせられるのです。
「“はりぼて建築”では、“はりぼての感性”しか育たないのではなかろうか」
「民家などの歴史的建築物に接しても時代の遺物としか映らない」
「極端な合理主義と経済優先主義がもたらしたこの風潮は、日本人の本来の感性からはズレたところにある」
インテリアも例外ではないように感じます。
少し立ち止まって考えてみる必要があるのでは?と、読むたび問いかけてくる一冊です。

大西 哉子
GIO INTERIOR WORKS代表
http://www.gio-interiorworks.com/
ハウスメーカー住宅設計部にてインテリアコーディネート業務に携わり個人邸・店舗・モデルハウス等、約800棟を担当。
10年の勤務を経て2005年よりフリーランス、2006年、GIO INTERIOR WORKS開設。
インテリアコーディネート・デザイン業務全般を手掛ける。
大西哉子さんにインタビューさせていただいた記事はこちらです。
「価値あるものを大切にするインテリアコーディネートを目指したい」
https://success-interior.jp/onishikanako/
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https://success-interior.jp/category/professionalchoice/books/
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