インテリア書著者インタビュー:荒井詩万さん&サンクチュアリ出版【今あるもので「あか抜けた」部屋になる】

荒井詩万&サンクチュアリ出版インタビュー

サクセス!インテリアでも連載を執筆されているインテリアコーディネーターの荒井詩万さんが、本を出されました。

今あるもので「あか抜けた」部屋になる。(サンクチュアリ出版)
今あるもので「あか抜けた」部屋になる。

さりげないけれど、ハートに突き刺さるタイトルの本です。

今回、著者の荒井詩万さん、編集を担当した宮崎桃子さん(サンクチュアリ出版)にお話を伺う機会を得ましたので、今回の本に込めた思いや執筆で苦心した点などについてインタビューしてきました。

- 今回の詩万さんの著書について伺う前に、サンクチュアリ出版についてお話を聞かせてください。ビジネス書や自己啓発書を中心に出されている出版社というイメージがあるのですが、その点はいかがですか?

宮崎さん(以下、敬称略):おっしゃるとおり、ビジネス書や自己啓発系の本も出版していますが、そればかりではないんです。サンクチュアリ出版では「本を読まない人のための出版社」をコンセプトにしています。
そして、本を読まない人は、ビジネスマンだけでなく、主婦、子供、高齢者、などいろんな層にいらっしゃいます。
サンクチュアリ出版では、そんな様々な層の「本を読まない」人に、楽しく興味を持って読んでもらえる本を作り続けています。

サンクチュアリ出版

- 今回、出された詩万さんの本も、そのコンセプトに沿ったものということでしょうか?

宮崎:はい。これまでのインテリア関係の書籍は、美しい写真を中心としたものがほとんどですが、それが逆にインテリアに対する敷居を高くしていると思います。
「なんだか難しそう」「お金がかかりそう」「うちは狭いから無理」
そんなイメージを持つ、ごく普通の人にとって、そういったインテリアの本には手がだしにくいんですね。
実は、私自身もインテリアについては苦手意識があって、よくわからないし、センスがないからしかたない、って思ってました。
なので、今回のインテリア本では思い切りハードルを低くしたかった。どんなテイストの人でも興味を持ってもらえるように、写真を一切使わずに、読んで楽しいインテリアの企画にしたんです。

- インテリアに苦手意識を持っている人にとって、まさに福音書というわけですね。では、そんなインテリア本の著者として荒井詩万さんを見いだされた経緯について教えてください。

宮崎:まず、インターネットでインテリアコーディネーターの方を探して、何人かの人にお話を伺ったんです。その中で、私のようなインテリアの素人に、わかりやすい言葉で、そして親しみやすい内容で話してくださったのが荒井先生だったんです。
それに、先生のホームページやブログの内容も、具体的で誰にでも理解しやすいものばかりで、この方なら今回のインテリア本の企画にぴったりだと確信しました。
また、実際にたくさんの事例を手がけられていたこと、講師として多くの方々にセミナーを開催されていたことも決め手でした。

- 詩万さんは、宮崎さんから執筆のオファーをされた時、どう思われました?

詩万さん(以下敬称略):実は私も、数年前から一般の方に向けたインテリアの本を書きたいと思っていたんです。企画書を書いて出版社の方と相談したこともあったんですよ。でも、なかなか形にならないまま数年が過ぎ、昨年、宮崎さんからご連絡をいただき、お会いして話をすると私がつくりたいと思っているものと通じるところがありました。
サンクチュアリ出版についても、いろいろと知るうちに、信頼できる出版社だとわかりましたので、書かせていただくことにしました。

荒井詩万&サンクチュアリ出版インタビュー2

- まさに、機が熟した、という感じで、詩万さんと宮崎さんの思いが出会ったんですね。さて、私もさっそく買って読ませてもらっていますが、本当に写真が一切ありませんね。

詩万:そうなんですよ。最初、宮崎さんから「写真は使いません」と言われた時は、驚いて10秒ぐらい沈黙しました(笑)。でも、宮崎さんのおっしゃるように、「写真にイメージが引っ張られる」というのは確かにその通りだと思ったので、イメージで語るのではなく、セオリーで語ろうと思いました。

- それが「20のルール」ですね。どのルールも非常なまでにシンプルに言い切っていてとてもわかりやすいです。

20のルール

詩万:はい。文字だけでもわかりやすく、ということは心がけました。でも、ここに至るまでには、とても厳しい(笑)宮崎さんのチェックがあったんですよ。

宮崎:私がインテリアの素人なので、先生がおっしゃるルールについて、「どうしてそうなのか?」ということがすごく気になったんです。だから「そこはどうして『3』なんですか?『2』ではだめですか?」というような投げかけを頻繁にしました。

詩万:もちろん『3』である理由はあります。でも、日頃、ごく普通にそうしていることが多かったので、宮崎さんに訊かれて、改めてセオリーについて考え直して、それを誰にでも分かる言葉にすることは、自分にとってもよい経験になりました。

- そんな詩万さんと宮崎さんによって磨き上げられた「20のルール」。あえて詩万さんが一番好き、というルールを聞いてもいいですか。

詩万:うーん、難しい質問ですね。全部好きです(笑)。
でもあえて選ぶならルール6の「クッションは3個が正解である」ですね。「3」という数字は他のルールでも使っていますが、インテリアにおけるマジックナンバーだと思っています。3つにすることで空間が整う。その気持ちよさを的確に知ってもらえるのに、一番わかりやすくてすぐにできるのがこのルール6です。

クッションは3個が正解である

- 「床の余白は3分の2がベストバランス」「照明を1個だけプラスする」など、どのルールも、ズバッと明快に言い切っていて、気持ちよいぐらいわかりやすいですね。

詩万:はい。ルールはできるだけシンプルにしています。ただ、それがなぜなのか?を伝えるために、具体的な例を表現していくのには苦労しました。
写真を使えば一目瞭然なんですが、それを言葉だけで伝えるために、宮崎さんと何度も検討を重ねましたね。

- 確かに、実際の事例や、なぜそれがいいのか目に浮かぶような理由、さらにはちょっとした余談まで含めて、どれもが「なるほど!」と納得のいく解説になっています。

宮崎:実は、荒井先生のルールを適用すると、どれぐらい「あか抜けた」部屋になるのか、当社スタッフの部屋で実践してみたんです。その時の写真がこちらです。

あか抜け部屋事例1

あか抜け部屋事例2

- なるほど。確かにあか抜けましたね。

宮崎:はい。荒井先生のルールの力を社員一同、実感しました。それに、本当に何も買わずにあか抜けたので、感動しました!

- それでは、最後に、本書を手にとってほしい読者に向けてメッセージをいただけますか。

詩万:インテリアが苦手な人にとって、部屋はただ日常を過ごすだけの生活空間になっていると思います。でも、家具の位置を少し変えるだけ、雑貨の並べ方をちょっと整えるだけ、照明のあて方を工夫するだけで、雰囲気がガラリとかわって、そこで過ごすことが楽しくなる。それで「ちょっと季節のものを飾ってみようかな」「友だちを呼んでみようかな」という風にライフスタイルに変化が生まれて、部屋で過ごす時間が楽しくなる。
インテリアってそんな力があると思います。多くの人が本書でハッピーになってくださると、とてもうれしいです。

- 本日は、ありがとうございました。

 

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