インテリアコーディネーターのインプットとアウトプット:荒井詩万のインテリアプレゼン術【第八回】
- 2020/6/15
- ノウハウ, プレゼン術, 仕事に役立つ
- インテリアコーディネーター, ノウハウ, プレゼン必勝メソッド, 荒井詩万, 荒井詩万のインテリアプレゼン術

皆さん、こんにちは!
インテリアコーディネーター荒井詩万です。
荒井詩万のインテリアプレゼン術、いよいよラストとなりました。
今回は「インプットとアウトプット」についてです。
■ インプット(情報収集)
お客様の求める暮らしは十人十色。1つとして同じ部屋はありません。
お客様だけにご満足いただけるインテリアコーディネート提案をするには、常に最新インテリア情報や、インテリアだけでなく様々なことにアンテナを張って情報収集し、引き出しを多く持つ必要があります。
私は、電車の中など時間がある時に「エルデコ」「ヴォーグ」のサイトや、インスタグラムでフォローしている海外のショップやインテリアデザイナーを見ています。また、顧客世代をターゲットにした「VERY」「STORY」、インテリア関連なら「モダンリビング」「I’m home」「カーサブルータス」などの雑誌で衣食住のライフスタイル全般情報収集をしています。
また、好きな洋書は目についた時眺めています。インテリアではなくフラワーアレンジメントの本も好き。カラースキームの参考になります。

【バイブルにしているお気に入りの洋書】
そして、一番のインプットは、やはり自分で体感すること。
特に海外へ足を運び、自分で見て、自分で感じたことの浸透率は格段に違いますよね。
今はなかなか海外へ行けない状況ではありますが、早く行きたいなぁ。

【ロンドン、ミラノ、北欧にて】
■アウトプット(情報発信)
フリーランスで仕事をしている私。ほとんどのインテリアコーディネートご依頼は、ブログやSNSをご覧になったお客様から直接いただいています。
最近はインスタグラムで私のコーディネート事例を見て、プロフィールのリンクからブログやホームページに飛んで来られる方が増えています。
私のことを全く知らない方が、インスタのインテリア事例を見て「あ、こういうインテリアが好き!」と思い、そこからブログをさかのぼって読み、
「どういう人なのか」を知って、ご依頼のお問合せいただくというのが、SNS時代の流れと言えます。
そしてこういった流れを作るには、発信をしつづけること。
発信をしなければ見つけていただくこともできません。
「アウトプット」の項では、ホームページやブログ、様々なSNSを通してどう発信しているかをお話します。
まず、一番大切なのはホームページです。
ホームページは、「この人が何ができるのか」を伝える“顔”になるのです。
私はインテリアコーディネート、講師、メディア出演を3本柱に仕事をしていますので、それぞれの実績がわかるようにページを作成しています。
![【CHIC INTERIOR PLANNINGのトップページ。事例写真と「Works」「Lecture」「]Media」などのメニューだけで校正されたシンプルなデザイン】](https://i0.wp.com/success-interior.jp/wp-content/uploads/2020/06/HP.png?resize=1024%2C532&ssl=1)
【CHIC INTERIOR PLANNINGのトップページ。事例写真と「Works」「Lecture」「]Media」などのメニューだけで構成されたシンプルなデザイン】
ブログは今までは外部の無料のものを利用していましたが、広告が多いのが嫌なのと、オリジナルデザインにして一貫性を持たせたかったので、ホームページに組み込んでいます。
ブログは「どういう人なのか」を見せるツール。完成写真はもちろん、現場の様子、提案内容資料などもアップしているので、「こういう感じで提案したり、きちんと現場立ち会いもしてくれる人なのか」と信頼してくださり、お問合せいただくことが多いです。
「ブログって何をどう書いたら良いのかわからない」「なかなか続けられない」
という声をよく聞きますので、私流のブログ記事作成術をお話ししますね。
ホームページの項で書きましたが、私はコーディネート、講師、メディアの3本柱で仕事をしています。
それぞれの仕事に偏りがないように、できるだけまんべんなくその三つに関連した記事をアップするようにしています。
記事の基本はコーディネートの仕事をメインに日常のことをつづっています。
現場の様子、プレゼンのこと、ショールームのことなど。
その中に、ちょっとお役立ち情報が入ると読んでいる方も気づきがあっていいのではないかと考えながら書いています。
たとえばレストランの紹介なども、何を食べたかというよりも、インテリア空間のポイントを入れると、レストランの料理+インテリアのヒントというお役立ち情報を読者に伝えることができるのです。
ブログを書くときに気をつけたいのは、何をメインにしたブログなのかを明確にすること。
ブログは「どういう人か」を見せるツールですから、インテリアコーディネーター荒井詩万とは
「どんな仕事をしている人か?」「どういった趣味・嗜好の人か?」「どんな提案をしてくれるのか?」
といったことが伝わるように心がけています。
「何をしている人か」が見えにくくならないように気をつけています。

【ホームページに組み込まれているブログ】
Instagramは、コーディネート画像を多めにアップしています。
こちらは「どんなインテリアを提案するのか」が見られ、私のことを知らなくても画像をみて「いいな!」と思ってくださった方が、プロフィールからリンクしているHPやブログをじっくりご覧くださってお問合せいただいております。
なので、ビジュアルは大切ですよね。私は完成写真を全て自分で撮影していますが、どう見せればコンセプトや空間イメージが伝わるか、美しく見えるかを考えながら試行錯誤しています。
また、インスタはライブなど動画配信も最近していまして、様々な人と気軽に交流できるのもおもしろい。

【インテリアコーディネーター荒井詩万のインスタグラム】
その他、FacebookやTwitterは情報拡散として使っています。
これから増々、「発信」をすることが必要になっていきます。
自分が「何ができるか」「どんな人か」をたくさんの人に知ってもらい、仕事につなげていく。
私自身、試行錯誤しながらではありますが、まずは常に“動く”ことを心がけています。
いかがでしたでしょうか?
8回に分けてお届けしてきました「荒井詩万のインテリアプレゼン術」。
皆さんの何かご参考になりましたら嬉しいです。ありがとうございました!
これまでの連載記事
第一回 フリーランスインテリアコーディネーターのワークフロー
第二回 顧客の本音を引き出すインテリアヒアリングとは?
第三回 ぶれないプランのキモ「コンセプト」とは?
第四回 人気インテリアコーディネーターが伝授!プレゼン資料作成のポイント
第五回 建物別インテリアプレゼン資料のポイント「マンション編」
第六回 建物別インテリアプレゼン資料のポイント「リフォーム編」
第七回 建物別インテリアプレゼン資料のポイント「オフィス・医療施設編」
第八回 インテリアコーディネーターのインプットとアウトプット(この記事です。)
この記事を書いたのは:荒井詩万氏
CHIC INTERIOR PLANNING 主宰
住宅やマンションのコーディネート・リノベーション、町田ひろ子アカデミー講師・大妻女子短期大学非常勤講師・各セミナー講師、イベント企画展示、空間プロデュース、TV・ラジオ出演、雑誌の企画監修などインテリアに関する様々な仕事をしております。