建物別インテリアプレゼン資料のポイント「マンション編」:荒井詩万のインテリアプレゼン術【第五回】

荒井詩万連載第五回

皆さん、こんにちは!
インテリアコーディネーター荒井詩万です。
私のプレゼンの方法を様々な切り口でお届けする本連載、今回はプレゼン資料作成ポイント「マンション編」をお届します。

■ 新築マンションのコーディネート

ご依頼いただく仕事の中で一番多いのが、新築マンションのトータルコーディネートです。

いまの新築マンションは、壁材や床材が3パターンから選べたり、造作家具や住宅設備まで、
幅広く自分仕様にカスタマイズできるようになっています。
これからオプションを選ぶ段階でお声掛けいただけると、コンセプトやインテリアイメージを決めてから
セレクトできるので、壁材や床材の色、コンセントの位置など後から「あ~これじゃなかった!」の失敗がなくなります。
また、マンションのオプションをつけた方がいいかどうか、つけずに私の方で手配した方がいいかなど客観的にアドバイス
ができます。

早い段階からのご依頼では、プランニング・プレゼンから完成まで半年から1年かかるということがよくあります。新築マンションのトータルコーディネートは長丁場なのです。

また、新築マンションの場合、完成の数ヶ月前に“内覧会”があり、その日を逃すと業者さんは入居するまで入れないということもあるのです。
なので、内覧会日程が決まると、インテリアコーディネーター、オーダー家具やタイル・カーテン業者さんたちと何がなんでも日程を調整し、その日に皆で初めて足を運ぶことになります。

見落としたことがないようかなり慎重に現場調査し、そこから鍵引渡し後の工事や納品に向けて動き出します。

そんな物件の一つをご紹介します。

コンセプトは「プレミアムタイム」。
ご家族で過ごす時間を大切にできる上質でホテルライクに。
ご夫婦で、またはご家族でリラックスしながら会話を楽しむ、そんなプレミアムタイムが流れる空間。
お声掛けいただいてから完成まで1年半かかりました。

【はじめのプレゼン資料】

【はじめのプレゼン資料:全体イメージ 全体の方向性が決まりました】

 

【カラースキーム資料:スタートから半年後、全てのカラースキームが決まりました】

【カラースキーム資料:スタートから半年後、全てのカラースキームが決まりました】

 

【内覧会で現場調査】

【内覧会で現場調査】

 

【引渡し後、鍵をお預かりして内装工事スタート】

【引渡し後、鍵をお預かりして内装工事スタート】

 

【オーダー家具納品、タイル工事など立会いをします】

【オーダー家具納品、タイル工事など立会いをします】

 

新築マンション完成

新築マンション完成2

完成です!!

■ 賃貸マンションのコーディネート

すでに住んでいらっしゃる賃貸マンションのコーディネートもお引き受けしています。

「なんだかしっくりこなくて、自分たちらしいインテリアに整えたい」

賃貸マンションで、そんなご依頼をいただいた場合は、“貼ってはがせる糊”で壁紙を貼るなど基本的には原状回復できることを前提にしてプランニングしています。

そんな賃貸マンションの物件の一つをご紹介します。

コンセプトは「ゆるやかな時間」。
お手持ちの家具を生かしながら、あらたにイギリスのアンティーク家具を追加。
貼ってはがせる糊”でウィリアム・モリスの壁紙を貼ったり、アンティーク風照明やトリムを効かせたカーテンをコーディネート。
かわいらしくあたたかなインテリアで、ゆったりした時間をお過ごしいただけるようにしました。

【プレゼン資料】

【プレゼン資料】

 

【お手持ちの家具は素敵ですが全体に暗い印象でした。】

【お手持ちの家具は素敵ですが全体に暗い印象でした。】

 

【ビニル壁紙の上から“貼ってはがせる糊”で施工】

【ビニル壁紙の上から“貼ってはがせる糊”で施工】

【完成です!!】

完成です!!

完成です!!

■ パースはプレゼンテーションに必須

プレゼンテーションに使うのは、平面図、コンセプトを入れたインテリアエレメントシート、そしてパース
私は色鉛筆で着彩し、コピックで影をつけて仕上げた手描きパースで提案していますが、3Dパースを使うのもありですね。
壁の色や柄を何パターンかプレゼン時に変えてお見せしたり、ウォークスル―で室内をお見せすれば、お客様はよりリアルに空間を理解することができます。

手描きであれ3Dであれ、パースがあるとわかりやすいので、提案プランが一発OKにつながります。
なにより、お客様がとても喜んでくださいますので、プレゼンにパースは必須のツールです。

何件かパースと事例を見比べてみましょう。

パース1

パース2

パース3

いかがでしたでしょうか?
細やかにお客様に寄り添った資料づくりは、お客様の心をつかみ、ご満足度いただける提案につながります。

次回は、「荒井詩万流プレゼン資料作成ポイント」の「リフォーム編」です。お楽しみに!

これまでの連載記事

第一回 フリーランスインテリアコーディネーターのワークフロー
第二回 顧客の本音を引き出すインテリアヒアリングとは?
第三回 ぶれないプランのキモ「コンセプト」とは?
第四回 人気インテリアコーディネーターが伝授!プレゼン資料作成のポイント
第五回 建物別インテリアプレゼン資料のポイント「マンション編」(この記事です。)

著者:荒井詩万この記事を書いたのは:荒井詩万氏
CHIC INTERIOR PLANNING 主宰
住宅やマンションのコーディネート・リノベーション、町田ひろ子アカデミー講師・大妻女子短期大学非常勤講師・各セミナー講師、イベント企画展示、空間プロデュース、TV・ラジオ出演、雑誌の企画監修などインテリアに関する様々な仕事をしております。

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