荒井詩万のインテリアプレゼン術:第三回「ぶれないプランニングのポイント」

荒井詩万のインテリアプレゼン術:第三回「ぶれないプランニングのポイント」

皆さん、こんにちは!
インテリアコーディネーター荒井詩万です。
「荒井詩万のインテリアプレゼン術」として、フリーランスの私がどう仕事を獲得し、お客様にご満足いただける提案をしているのかについて、様々な切り口でお届けする第3回。

今回は「ぶれないプランニングのポイント」。
お客様のご要望からどうプランニングを進めているかについて、私が大切にしていること「コンセプト」に重点をおいてお話させていただきます。
二つの事例をベースにお話ししていきましょう。

■キーワードからコンセプトをたてる

初回打合せでお客様にヒアリングしたことを基に、まずは打合せ記録を作ります。
それをお客様にメールでお送りして確認をいただきます。お客様から追加の要望があれば、加筆していただくなどして、情報を共有します。
それをベースにプランニングスタート。
まず始めにするのは、打ち合わせで印象に残ったキーワードを4~5個程度、書き出すこと。
お客様が何度もおっしゃっていた言葉、私がピピっときた言葉、空間をイメージする言葉など。

打ち合わせノートには、後から見つけやすいように、気になったワードを円で囲んだり、赤色で印を付けたりしています。

打ち合わせノートには、後から見つけやすいように、気になったワードを円で囲んだり、赤色で印を付けたりしています。

一つ目の事例は、戸建住宅。30代のご夫婦と小さいお子様が2人いらっしゃる明るくにぎやかなご家族。
新築で家を建てることになり、プランニングからインテリアコーディネートまでトータルで相談できる人がいないかとネットで探されてご連絡いただきました。
ご要望は、開放感のあるアメリカ西海岸風インテリアがお好み、ただ海の要素は必要ないイメージとのこと。
休日は家族でDVD鑑賞を楽しんだり、友人家族を招いてワイワイガヤガヤ過ごすのがお好きとのこと。
キーワードは「明るい」「開放感」「リラックス」「楽しい」「アメリカ西海岸風」。
そこからコンセプトを『ラフハウス』 としました。大声で笑う“Laugh”(ラフ)、気取らない“Rough”(ラフ)な家。2つの「ラフ」をかけています。

キーワードからコンセプトを作り、それをもとにカラーやテイストを具体的なイメージにしていきます。

キーワードからコンセプトを作り、それをもとにカラーやテイストを具体的なイメージにします。

イメージはモダンカリフォルニアスタイル。
西海岸のイメージでネイビーをアクセントにし、明るい反対色のオレンジを差し色に。天井のレッドシダー材、壁にはごつごつとしたタイル、デニム素材のラグやクッションなどを提案。
ご家族の笑い声が溢れ、肩の力を抜いてリラックスできる「ラフハウス」です。
実際の完成写真がこちらです。

ラフハウスその1

ラフハウスその2

■ ライフスタイルの見えるコンセプトを

以前にもお話しましたが、よくコンセプトを“ナチュラル”や“エレガント”などにしている方がいらっしゃいますが、それは「インテリアイメージ」です。
コンセプト」はそこでどう過ごしたいのかどう暮らしたいのかが見える“言葉”にするのが大切です。
一見インテリアとは関係がないようですが、コンセプトでお客様がぐっとくるかどうかが決まります
私は街で見るポスターや電車の中で見る雑誌の広告のキャッチコピーを参考にしたり、ヘアサロンで様々なファッション雑誌を見てトレンド感のある言葉を探したりして「いいな!」と思ったものはスマホのメモに書き留めています。また、上記のように造語にして提案することもあります。

二つ目の事例は高層マンション。38階にお住まいの30代の共働きのご夫婦。
今までのお客様からのご紹介で、トータルコーディネートをご依頼をいただきました。
平日は必ず夕食と一緒に晩酌。休日にはゆったりとコーヒーを楽しんだり、お友達を呼んでご主人が料理を振るまうことも多いとのこと。モノトーンのクールなインテリアがお好き。
キーワードは「クールモダン」「都会的」「おしゃれ」「食を楽しむ」「カフェ」。
コンセプトは『そらカフェ』
インテリアイメージは“クールモダン”。

モノトーンをベースにブラウンでアクセントを加えて提案パースを作成。

モノトーンをベースにブラウンでアクセントを加えて提案パースを作成。

濃淡グレー&ホワイトにブラウン、ブラックがアクセント。NYのクールでおしゃれなカフェをイメージしました。
高層階からの景色を堪能しながら、ご夫婦で、お友達を招いて、食事やお酒、そして会話を楽しむ空に近い「そらカフェ」です。
実際の完成写真がこちらです。

そらカフェその1

そらカフェその2

■ 1本筋の通ったプランづくり

プランニングをしていくと、「これもいいな!」「あれも合いそう」と選んでいく中でなんだかずれていくことがあります。
そんな時には、必ずコンセプトに戻るのが大切です!
なぜその色なのか、素材なのか、デザインなのか。コンセプトに戻って考えることで修正しながら進めていくと、1本筋の通ったプランづくりができるのです。

いかがでしたでしょうか?
ぶれないプランニングのポイントは「コンセプト」です。お客様が何を求めているのか、どう暮らしたいのかを掴み、コンセプトをたてる。そこから具体的な家具レイアウト、色、デザインに落とし込んでいくとぶれずに説得力があります。それが、お客様に「いいですね!これでお願いします!」とおっしゃっていただける秘訣です。

次回は、「荒井詩万流プレゼン資料作成ポイント」についてお話します。まずは「新築戸建編」、どうぞお楽しみに!

これまでの連載記事

荒井詩万のインテリアプレゼン術:第一回「フリーランスインテリアコーディネーターのワークフロー」

荒井詩万のインテリアプレゼン術:第二回「荒井詩万流ヒアリング術」

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