デコレーターズ西垣ヒデキさんタイトルフォト

【デコレーターズ 西垣ヒデキさん】国内外で数々のインテリア関連アワードを受賞されているデコレーターズの西垣ヒデキさん。実家もインテリアショップと伺っていたので、生粋のインテリアビジネスパーソンかと思いきや、学生時代はファッション業界を目指していたとのこと。インテリアの世界で今日までの地位を築かれたそのストーリーを伺いました。

―最初はファッション業界で身を立てようとされていたとか?

西垣:洋服が大好きで、学生時代はデザイナーズ系のショップでアルバイトをしていました。学校を卒業したらすぐに、当時から付き合っていた家内と一緒にお店を開こうと考えるぐらい情熱をかけていましたね。でも資金のことはぜんぜん考えてなかった(笑)。親がインテリアショップをしていたので、「貸してくれるやろ」ぐらいの気持ちでした。でも、大阪でファッションのお店といえば梅田(大阪の中心地)です。そんなところで出店となったら、権利金だけでも1千万円以上。そんなお金はどこにもありません。「お店、だせないよ」と嘆いてたら友達が残念会を焼鳥屋で開いてくれました。酔っぱらって実家に帰ってインテリアショップの土間に寝転がって「どうしよう、SHIO(奥様)になんて言おう」って店を見上げてたら、商品のカーテンが目に入った。「あれ?これって、布だし糸だし縫製だし、これまでやってきたファッションの勉強がそのまま活かせるぞ」って思ったんですね。それがインテリアの世界でやろうと思った、まさに瞬間でした。

―灯台もと暗し、ってことでしょうか。

西垣:とはいえ、ずっとファッションでやっていこうと思ってたので、インテリアの勉強はしてなかったし、家の手伝いさえしてなかったんですよ。それでも「おれ、カーテンやりたい」って親に言ったんですね。その頃、実家のお店は兄がすでに継いでいたので、「生前贈与や」みたいなことで今のお店を開かせてもらったのが僕のキャリアのスタートです。

―ゼロからのスタートだと最初は厳しかった?

西垣:それが実は、開店してすぐから、ものすごく売れました。寝る間もないぐらいでしたね。「なんや、インテリアの商売って簡単やん」と天狗になるぐらい。その当時の売り方は、梅田の百貨店よりもうちのほうが2割・3割安いですよ、というものでした。それだけでしたから、世の中がディスカウントする風潮になってきたら、ぱったりと売れなくなりました。そんな時にお客さんとのやり取りをふと思い出しました。じゅうたんとカーテンのカラーコーディネートについてカラー理論をベースにお話したら「へぇー、すごいねぇ」って感心されたんです。ファッション業界では当たり前のカラーコーディネートも、当時のインテリア業界でお客さんにお話しするような人はほとんどいなかったんですね。デザインやコーディネートをもっと勉強すれば価格競争じゃない世界があるんじゃないか、そう思ってインテリアの勉強をやり直してインテリアコーディネーターの資格も取りました。

―その後は順調だった?

西垣:インテリアコーディネーターの資格があるから仕事になる、ってことはありませんが、カーテン販売の第一人者の元に教えを請いに行ったり、インテリアに関して理論から実践まで、実用書、論文、小説などあらゆる文献から学んだりしました。
開業してから10年間、1日も欠かさず勉強し続けたおかげで、知識と経験がしっかりと蓄積されて、売り上げは順調に伸びてきたんです。でもね、そんな時ふと気付いたんです。
「ぼくにデザインやデコレーションをしてほしい」というお客さんはほとんどいないことに。
駅前の店にたまたま入ったとか、「百貨店より安い」と知人に紹介されたとか、そんなお客さんがほとんだだった。
ぼくはデザインの仕事をしているつもりだったけど、これではただの物販じゃないか、と思うと、ちょっとノイローゼみたいになってしまって、もうお店をやめようか、なんてことになっちゃいました。
そうしたら家内が「やめるのはいいけど、自分のデザインに自信があるんだったら、第三者に評価をしてもらって、それで認められないならやめればいいじゃない」と言ってくれて。
それがコンテストに出品するきっかけでした。

ヒデキさんは奥様のSHIOさんと二人三脚でインテリアの道を歩んできました。

ヒデキさんは奥様のSHIOさんと二人三脚でインテリアの道を歩んできました。

 

ーデコレーターズは錚々たる受賞歴をお持ちですね。

西垣:やめるかどうかの試金石、とTOSOさんのコンテストに出品した作品が優秀賞をいただきました。自分のデコレーションが認められたと思いました。「でも一番じゃないし」と思って毎年いろんなコンテストに出品して2008年には立川ブラインドさんのコンテストでグランプリをいただきました。この受賞後に、まったく存じ上げないお客さんからインテリアコーディネートのお仕事がきたんですね。「あ、自分はこの仕事で食っていけるんだな」って実感しましたね。

【立川ブラインドカラーコーディネートコンテストグランプリ受賞作品】

【立川ブラインドカラーコーディネートコンテストグランプリ受賞作品】

―その翌年には、世界的に権威のあるインテリアのコンテスト「INTORNATIONAL WINDOW FASHION VISION」で「REVOLUTIONARY部門 1位」を受賞されました。

西垣:世界でも自分のデコレーションが通用することが分かって本当にうれしかったです。これでぼくの人生が変わりましたね。これまでよりもひとつ上のお仕事が入ってくるようになりました。

【INTORNATIONAL WINDOW FASHION VISION」「REVOLUTIONARY部門受賞作品】

【INTORNATIONAL WINDOW FASHION VISION」「REVOLUTIONARY部門受賞作品】

―やはり、これからは世界を目指されるのでしょうか?

西垣:そんな大それた思いはないですよ(笑)
ぼくを指名してくれたお客さんのお家のカーテンを、その地域で一番ステキなものにする、それがぼくの目指していることですね。周りに新しいお家やもっと立派なお家があっても、デコレーターズがしつらえたカーテンがいちばんキレイって思ってもらえるものにしたい。それでお客さんが「こんなにしてもっらってん」と幸せな気分でお友達に自慢してもらえる。そんなことでいいんです。インテリアでみんながちょっとだけでもハッピーになってもらえたら、ぼくが大阪の高槻市という地方都市でこの仕事をしてきたことにも、何か意味があるんじゃないかな、なんて思っています。

【最近手がけたお仕事の一例】

最近のお仕事1

最近のお仕事3

最近のお仕事2

 

西垣ヒデキ&シオ オーダーカーテンショップdecoratorsを大阪府高槻市で運営。 TOSO、立川ブラインド、サンゲツ主催の国内コンテスト、世界的権威のあるINTORNATIONAL WINDOW FASHION VISIONなどで受賞歴多数。 日夜欧米のインテリア文化を日本に伝えるべく奮闘中。

西垣ヒデキ&シオ
オーダーカーテンショップdecoratorsを
大阪府高槻市で運営。
TOSO、立川ブラインド、サンゲツ主催の国内コンテスト、世界的権威のあるINTORNATIONAL WINDOW FASHION VISIONなどで受賞歴多数。
日夜欧米のインテリア文化を日本に伝えるべく奮闘中。
デコレーターズホームページ。
http://www.decorators.jp/

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