目指すインテリアは「こう在りたい」から考える家づくり:加藤ひろみ

加藤ひろみさん(カトリーヌ)

【HIRO DESIGN 加藤ひろみさん http://www.hiro-design-color.jp

子供のころは「妄想族」だったという加藤ひろみさん。宿題をするために机に向かっても、社会の教科書を開いたらそこに載っている国へ旅をする妄想に浸り、国語の教科書を開いたらそこに載っている物語の中に旅をする妄想に浸り、といつも想像の世界へと羽を広げていたそうです。そんな加藤さんが仕事として選んだのは当然のように旅行会社でした。大好きな旅の企画をしたり、女性添乗員としてツアーをコーディネートしたり、と仕事を楽しんでいた加藤さんが、なぜインテリアの世界でフリーランスとして活躍するようになったのでしょうか?

― 旅好きな加藤さんの天職のような旅行の仕事からインテリアの世界に移られたきっかけはなんだったんでしょうか。

加藤:人生について深く考える、ターニングポイントがあったんですね。端的にいうと離婚いたしまして、一生ずっと続けていきたい仕事ってなんだろう、と考えたんです。旅は好きでしたが、実は同じくらいインテリアについても妄想していたんですね。それで「家」に関わる仕事をしていきたいな、という思いに気付いて、そういった仕事を目指そうと思いました。

― それでインテリアコーディネーターの世界へ?

加藤:いえいえ。その当時はインテリアコーディネーターという職種があることさえ知らなくて、「家」と言えば建築だろうということで、建築設計事務所に就職しました。

― 旅行会社からインテリアというか建築の業界へは、異業種への転進になるわけですが、何か伝手があったのですか?

加藤:まったくありません(笑)。就職情報誌で探して何社かを受けて、普通に採用されたという感じです。

― そこで建築やインテリアのいろはを覚えたんですね。

加藤ひろみさん(カトリーヌ)加藤:それがそういうわけでもなくて、淡々と業務をこなしていくような毎日でした。本当の転機と言えるのは、その事務所が規模縮小するという話が出た時ですね。その事務所に残るお話もいただいたんですが、私が求めていたのは、こんな淡々とした日々だったのかなって、改めて考えました。それでいろいろと調べた中に、インテリアコーディネーターという職種を見つけたんです。これこそ、私がやりたかった仕事だ!と思って、町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミーに入学して、イチから学びました。これがインテリアの仕事の本当のスタートですね。

 

― アカデミーでは様々なインテリアの知識を学ばれたと思いますが、どんな道に進もうと思われました?

加藤:インテリアの業界はまったく知らないで入学したんですが、どんな業種というより、講師の先生方のフリーランスとしてイキイキと働かれている様子を見て、「私は員ていリアの仕事でフリーランスになる」と心に決めたんです。その為にいろんな現場を知ろう、ということで各業界を3年ずつ経験して12年後に独立する、という計画を立てました、漠然とですけどね。

― すばらしいですね。アカデミー卒業後は計画通りに進まれました?

加藤:住宅設備メーカー、不動産会社、リフォーム会社などでインテリアのキャリアを積みました。ショールームでの接客や広告企画、プランニングなど、インテリアだけでなく多様な職種を経験しました。この間ずっと高い独立意識を保てたわけではなく、このまま企業の中で続けるかと思った時期もありました。でも、「やっぱり自分は組織には向かないな」と感じ続けていたので、最終的に独立の道を選びました。

― 組織に向かない、というのは上司とソリがあわない、とか(笑)

加藤:人間関係はどこでも大変良好でしたよ。私が感じていたのは、組織に属していると自分が薦めたいベストなインテリアの提案が必ずしもできるわけではない、という点なんです。経験や知識が身についてくると、『会社として一押しの製品やシステムも良いけれども、私としてはこっちをお薦めしたい』と思うことがありました。そんな気持ちに折り合いがつけられなかったんですね。そうした気持ちが高まってきたこともあり、契約更新のタイミングで独立を決めました。

― フリーになるに当たり、経済的な不安はなかったですか?

加藤:契約があと半年で終了するという頃になって、そろそろちゃんと考えなくちゃ、と思っていろんな企業にプレゼンを開始しました。

― これまでお付き合いのあった企業に、ですね。

加藤:いえ、全く関係ない会社です(笑)私はカラーの勉強もしていたので、カラーをベースにしたサービスの企画を考えてホテルやウェディング業界に飛び込みで営業をしました。今考えれば怖いもの知らずですよね。

【カラーの企画でプレゼンを開始した頃の加藤さん】

【カラーの企画でプレゼンを開始した頃の加藤さん】

― それが実を結んで?

加藤:いろいろと契約までこぎつけられそうになったのですが、フルタイムでお願いしたい、という話になって、当時はまだ企業に属していたために実現できなかったものもありました。それでも、会社の休日のみでOKという、セミナー講師の仕事が決まって、フリーでもやっていけそうだな、という自信にはつながりましたね。

― 独立後のお仕事はどのように獲得されたのでしょうか?

加藤:一つはカラーの仕事を拡げていったのですが、もう一つの柱であるインテリアの仕事は、ありがたいことにアカデミー時代の恩師の方から声がかかり、仕事を回していただけたんです。

【パーソナルカラー診断を行う加藤さん】

【パーソナルカラー診断を行う加藤さん】

― フリーランスを目指すきっかけでもあったアカデミーの先生と一緒に働けるようになったとは、「縁」を感じますね。

【加藤さんが手がけたインテリアコーディネートの一例】

【加藤さんが手がけたインテリアコーディネートの一例】

【JAFICAバルセロナ・ペンションインテリアコーディネートの事例】

【JAFICAバルセロナ・ペンションインテリアコーディネートの事例】

加藤:はい。そのことに限らず、ここまでこられたのは本当にたくさんの方とのご縁だと感じています。本当に感謝です。

― 現在は、カラー、インテリアのお仕事に加えて、ラジオやテレビにもご出演されているとか。

加藤:これも本当にご縁なんです。私の方から「出たい」と能動的にアクションしたわけではなくて、誘われて行った集まりが、たまたま名古屋からトレンドを発信していこうというラジオの企画をする会合だったりして。

【ラジオ番組に出演中の加藤さん】

【ラジオ番組に出演中の加藤さん】

― 巡ってきたチャンスを逃さずに活かしてこられたからですね。

加藤:「やる?」と聞かれたら「イエス」か「はい」しかないタイプなので(笑)

― それでは最後に、加藤さんがこれから目指したいものについてお聞かせください。

加藤:住宅、インテリアの業界に長く関わってきましたが、家については「モノ」から考えをスタートさせる方がまだまだ多いように思います。どんな家にしよう、とか、どんなデザインにしよう、とか。
でも、まず大切なのは『どんな暮らしをしたいか』です。「暮らし」を考えることは「人生」を考えること。家づくりを考える前に、どんな人生を歩みたいか、家族がどう在りたいか。そこから家やインテリアを具体化してゆく。そんな家づくりスタイルを、もっと多くの人に伝えてゆきたいと思っています。
そのためには、インテリアコーディネーターが打合せの最終段階で出てくるのではなく、間取りプランの段階から関わっていく必要があります。
インテリアコーディネーターが仕事の幅を拡げていけるように、業界の仲間達と活動していこうと思います。

― どうもありがとうございました。

 

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