たった5%で変わる~カラーコーディネートでつくる心地よいインテリア~

第一回:「青」、さわやかさ、落ち着き、そして躍動感

世の中見渡す限りに色があり、誰もが当たり前のように色に触れていますが、ちょっとした組み合わせの差で、心地よく思えたり不快に思えたりします。
この連載では、心地よいカラーコーディネートとインテリアの作り方をお伝えしていきます。

■今回のピックアップカラーは「青」

「爽やかさ」を印象づけるには、パステル調の青(水色)がおススメ第一回目は「青」をベースにしたカラーコーディネートを取り上げます。
青と言っても原色の青からパステル調の青まで様々で、色の明るさ・鮮やかさによって見た目の印象が違います。
今回は「青」が持つ爽やかさをインテリアに活かしてみましょう。「爽やかさ」を印象づけるには、パステル調の青(水色)がおススメです。

■配色の黄金比

アクセントカラーを変えるだけで、印象が大きく変わります。青を取り入れるといっても、青色一辺倒でメリハリのない部屋にしないために、インテリアの配色を考えます。
配色の割合を「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」の3つで構成し、それぞれ70:25:5%の割合とします。

ベースカラーとは基調色のことで、主に床・壁・天井など広い面積に用い、一般的に個性が強くない色が適しています。

アソートカラーとは配合色のことで、ベースカラーとアクセントカラーの間を取り持つ色。主に家ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラー具・カーテンなどに使用されます。

アクセントカラーとは強調色のことで、ハッキリした色を使うことで変化をつける効果があります。主に小物など小さい面積に用いて、部屋全体を引き締めるなどし個性的な印象をつけることができます。

このアクセントカラーがあるか否かで、インテリアの深みが変わります。また、アクセントカラーを変えるだけで、部屋の印象が変わります。

 

■アクセントカラーでイメージチェンジ

アクセントカラーの持つチカラをCGパースで確認してみましょう。
今回のベースカラーは、パステルブルー。壁や天井に使います。パステル調は目にも優しい色なので、壁全体に使うことにします。

アソートカラーにはパステルブルーをより爽やかに見せてくれるホワイト。今回はソファをホワイト系とします。
これらのベースカラー・アソートカラーを変えずに、2タイプのアクセントカラーで部屋の印象を比較してゆきます。

【パターン1】
アクセントカラーにベースと類似色を配色
パターン1はアクセントカラーにブルーの類似色のグリーンを配色しました。
色相(※)が隣り合う組み合わせは統一感があります。色相環で規則的に配置された組み合わせは配色として美しく、心地よさを感じます。

グリーンはその名の通り、植物を連想し多くの人が落着きのイメージを持ち、どなたにでも受け入れやすい空間になります。
ブルーの母なる海を思う静かな落ち着きと、グリーンの大自然に包まれるような寛ぎ感を思う配色です。
リラックスをしたい時、落着きたい時におススメの組み合わせです。

【パターン2】
アクセントカラーに補色のオレンジを配色

パターン2のアクセントカラーはオレンジ。
補色(※) を用いることで色相の差が大きくなり、ピリリと締まった印象になります。躍動感がでて若々しい空間です。

オレンジは炎や果実を想像します。キャンプファイヤーの様に炎の廻りには人々が集まることでコミュニケーションが生まれ、果実がたわわに実る状態は、豊かで満足感があります。
そのことから、家族が集まって団欒をするリビングにふさわしいカラーで、来客が多い家にもおススメです。
また、元気さのイメージもあるオレンジはお子さんのいる家にもおススメです。

いかがでしょうか?
ほんの5%のカラーを組み合わせるだけでインテリアの印象をがらっと変えることができるカラーコーディネート面白さを感じてもらえたら幸いです。

それでは、次回のピックアップカラーをお楽しみに!

【コラム:色とイメージ】
コラム:色が持つイメージ色には、誰もが同じように感じるイメージがあります。
例えば青色を見て「冷静」、「静けさ」、「穏やかさ」、などと思うでしょう。
誰に教えられたものではないのに、共通の理解をするのは何故だと思いますか?
それは、自然界に存在する「空」や「海」、「水」が象徴となっているから。
そこから人は連想し色を見てイメージを持ちます。ちなみに赤や緑など、他の色にもイメージの象徴があります。
色とイメージ、想像してみると面白いですよね。

また、色は寒色系、暖色系、中間色と分けられます。
(基本5色相で言うと、寒色系は青、暖色系は赤・黄、中間色は緑・紫)
寒色系は水や氷のイメージで冷たさを感じる印象。寒色系と暖色系の心理的温度差は3度も違うといわれています。

そして青の寒色系は、自立神経である副交感神経を刺激し血流量が下がると言われています。そのため体温が下がって気持ちがリラックスします。
このような心理的・生理的作用をインテリアカラーにうまく応用していくと良いですね。

マンセルの色相環※色相とは:赤、緑、青のような色味のちがいのこと。色相を円状に並べたものを色相環といいます。
右図はマンセルの色相環。隣り合った色は似た色(類似色)であり、180度反対側の色は「補色」となります。
補色同士はそれぞれを引き立て合う関係になり、補色を組み合わせることで、より鮮やかな色を表現できます。

 

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加藤ひろみさん著者:加藤ひろみ
HIRO DESIGN http://www.hiro-design-color.jp
インテリアコーディネーター
イメージコーディネーター
インテリアの世界に飛び込んで、20年。
「人は環境によって形成されていく」と、
インテリアのチカラを確信して、日々活動しています。

 

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