狙われるSNS その攻撃を見抜くポイント

【拡散力が強いSNSを狙った詐欺の実例】

SNS詐欺はターゲットがネズミ算的に増えていく危険がある、という話は先にしましたが、そうした特性をふまえて、詐欺の手口も変化しています。いくつかの実例をもとに、その傾向と対策を考えてみましょう。

・プレゼント詐欺
報酬をちらつかせてSNSでの友達登録と情報の拡散を要請する手口です。
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アカウント名:【公式】お詫びポイントプレゼント
このたびは、詐欺アカウントの影響でご迷惑をおかけしました。
運営ではこのような問題のあるアカウントを随時消していく予定です。
今回の問題に関しては、お詫びとして1,000ポイントを提供いたします。
以下の手順で、このアカウントを友達登録してください。
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こうした内容のメールが届いたり、SNS上の書き込みなどで見かけたりすることがあります。この投稿に従って「【公式】お詫びポイントプレゼント」さんを友達登録すると、続いて次のようなメッセージが届きます。
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友達登録ありがとうございます
詐欺アカウントが増えております
利用者のみなさんも騙されないよう気をつけてください
今回は騙された方が多かったため、利用者全員に1,000ポイントを提供いたします
同じ文をコピーして、友達20人のタイムラインに貼って拡散してください
20人以上に拡散してくれた方には、もっと豪華なプレゼントを贈呈します
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こうして、利用者自身の手で情報を拡散させていくのがこの手口の特徴です。じゅうぶんに友達の人数が増えると、迷惑な宣伝を流しはじめます。もちろん約束されていたはずの報酬は受け取ることができません。
まず、運営の公式情報はこのようなメッセージで送られてこないことを理解しておきましょう。友達登録をしてもらったり、利用者の手で拡散してもらったりしなくても、運営側ならば利用者に情報を伝えることは可能なのです。
この手の「みんなにプレゼント」系の話は、まず疑ってかからなくてはいけません。情報の拡散に協力してしまうということは、意図的にではないにせよ詐欺の片棒を担ぐことと同じですので、十分に注意が必要です。

・フェイクニュース/デマ

うそニュースの拡散にご注意
アメリカのトランプ大統領によってすっかり有名になったこのキーワード、みなさんは他人事だと思っていませんか? このフェイクニュースに関しては、その拡散の過程でSNSが果たした役割の大きさも話題となりました。
情報ソースが不確かなまま友人がシェアした情報をそのままシェアする……そんな行為がフェイクニュース拡散の要因となっているのです。
フェイク(FAKE=いかさま)には、嘘が含まれていない場合もあります。一部の情報を意図的に隠し、特定の人や団体、国、民族や宗教などに反感を抱くように誘導することも、立派なフェイクなのです。
お金を直接詐取する行為ではありませんが、フェイクニュースやデマなどは他人の社会的信用に被害を与える危険があると認識しておきましょう。こうした行為に加担しないように、特に他者へのネガティブな意見をシェアする際には、慎重に考えてからにしましょう。

【詐欺は人の『思い込み』を狙う】

詐欺は人の『思い込み』を狙う

これはSNS詐欺に限ったことではありませんが、詐欺の手口は人の思い込みに付け入るものがほとんどです。
人間の脳は、存在しないものごとを想像力によって補完するようにできています。しかしこの能力が、詐欺師の狙う隙をつくるのです。
最初の沙月さんや貫太さんの例の場合、親しい人が不自然な文体や依頼内容を送ってくるのには何か特別な理由がるに違いない、と勝手に考えてしまいました。事実、詐欺の被害にあった人は「いつもと違う感じだったのは、トラブルに巻き込まれて慌てているせいだと思った」などと、本来なら疑うべき不自然さを前向きに受け入れてしまっていることが多いといいます。
これは、基本的につながっている相手が信頼できる家族や友人だという、SNSというメディアの特性だとも言えます。人は発言の内容を吟味して信用するのではなく、発言者を信用してその発言内容を吟味せずに信じてしまう傾向が強いとも言われています。
親しい人たちが自分に対して詐欺をしかけてくるなど、誰も想像していないのです。
そんな親しい人になりすました犯人たちの言葉を、いったいどうやって見抜けばいいのでしょうか?

・「いきなり」は基本NG
詐欺は、基本的に前後のつながりを無視して本題に入ってきます。
「プリペイドカードを買ってほしい」
「携帯番号を教えてほしい」
「届いた認証番号を教えてほしい」
「友達登録してほしい」
「この情報を拡散してほしい」
「このアプリをインストールしてほしい」
などなど、こうした依頼内容がいきなり出てきたら、要注意です。
親しくない人からの要請であれば、どんなに素晴らしい報酬が約束されていても、まずは疑いましょう。同じような手口がないか、ネットを検索してみるといいかもしれません。
また、親しい人からの依頼でも、なりすまし犯であることを疑うべきです。「なにか事情があってのことかも」と理由を勝手に推測して思い込んでしまうのは、もっとも危険な行為です。
不自然なところは、納得がいくまできちんと説明を求めましょう。

・おかしな日本語
多くの場合、SNS詐欺の犯人は外国人であると言われています。本来は日本語を使えない人物ですので、元は外国語だったメッセージを機械的に翻訳した形で送ってくる場合がほとんどです。
こうした機械翻訳の日本語は、どこかおかしくなってしまうのが普通ですね。フィッシングの実例として紹介したメールの「ご利用のオフィスソフトの授権が終了されてしまう恐れがあります」という文章が、もっともわかりやすい例でしょう。
ほかにも、翻訳結果をコピー&ペーストする際に失敗して、冒頭や末尾の文字が欠けてしまったり、先に送られてきたメッセージと同じ内容を繰り返し送ってきたり、ということも起こります。
こうしたミスも「たぶん慌てていて送り間違ったのだろう」などと好意的に受け止めず、なりすましを疑うきっかけにしましょう。

・たくさんの会話が嘘を暴く
不自然だと感じたら、迷わず相手に質問をぶつけましょう。都合の悪い問いかけに対してなりすまし犯は、無視をしたり、話をそらしたりして、答えようとしないはずです。
振り込め詐欺の場合もそうですが、相手がなりすまし犯であるかどうかを見極めるためには、とにかく相手とたくさん言葉を交わすことが重要になるのです。

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