インテリア写真のキモ!構図、そして交換レンズ

インテリアコーディネーター龍写真撮影テクニック【基本テクニック編】

【インテリアコーディネーター流写真撮影テクニック第二回】インテリアコーディネーターの土谷尚子さんがレクチャーする、インテリアをおしゃれに撮影するためのデジカメテクニック、第二回めの講座は構図による見え方の違い、レンズの画角による見え方の変化などの基本テクニックを解説します。

こんにちは。インテリアコーディネーターの土谷尚子です。

第一回【室内写真編】の掲載から1カ月が経ちました。前回はカメラの操作をお伝えしましたが、それから撮影をされましたでしょうか?
私は、数えてみると200枚ぐらい撮影をしていました。みなさんは私より多いでしょうか?少ないでしょうか?
ぜひ、たくさん撮影してみてくださいね。まだ、操作がわからないなあという方は、1回目のコラムを復習してみてください。

さて今回は、実際に撮影するときの基本的なテクニックをご紹介していきます。
難しいことは一切していないのでご安心ください。

■カメラを構える高さ

まず、カメラを構える高さです。主に、目線の高さ、高いところから撮影するハイアングル、低いところから撮影するローアングルの3パターンがあります。
まずは、目線の高さです。およそ150センチぐらいの高さで撮影するため、誰が見ても安定感のある写真になる高さです。よく撮影される高さもこのぐらいが多いのではないでしょうか。前回お伝えした通り、水平と垂直をしっかり気にして撮影してみてください。

目の高さで撮影。もっともオーソドックスなアングルで、安定感はありますが、平凡な写真とも言えます。

目の高さで撮影。もっともオーソドックスなアングルで、安定感はありますが、平凡な写真とも言えます。

次に、ローアングルです。低い位置から撮影するので、やや見上げるような角度になるはずです。ローアングルで撮影すると見えてくるのが、天井や照明器具です。天井の仕上や照明器具の配灯を見せたいときに、ローアングルを使うといいですね。

ローアングルでの撮影。天井の様子を見せたい時にはこの角度がおススメ。

ローアングルでの撮影。天井の様子を見せたい時にはこの角度がおススメ。

そして、ハイアングルです。高い位置から撮影しますので、やや見下ろすような角度になり、床面やテーブル面がよく見えます。ハイアングルで撮影すると、家具の配置や位置関係が見えやすくなります。

ハイアングルでの撮影。家具の配置などを説明する時はこの位置がおススメ。視点をもっと高くしたい時のために脚立を用意しておくと便利です。

ハイアングルでの撮影。家具の配置などを説明する時はこの位置がおススメ。視点をもっと高くしたい時のために脚立を用意しておくと便利です。

どの高さから撮影するかは、どこを見せたいかによって決まってきます。ローアングルとハイアングルでは、垂直は保てませんので、ややパースがかかって撮影されます。どこかに垂直のラインが入るようにすると、歪みを感じにくい写真になります。

■横に撮影するか、縦に撮影するか

インテリアで広く撮影する場合は、横に構えるのがいいでしょう。広さを強調することができます。

室内の広さを強調するには横カットで撮影します。

室内の広さを強調するには横カットで撮影します。

また、吹き抜けなどで天井の高さを強調したり、照明器具を見せたい場合などには、縦に構えて撮影するといいです。

部屋の高さを強調するには縦カットがおススメです。

部屋の高さを強調するには縦カットがおススメです。

アングルと同じく、なにを見せたいか、どう見せたいかに合わせて、横に構えるか、縦に構えるか決める必要があります。

 ■望遠か広角か

次に、望遠か広角かを見てみましょう。望遠は、標準レンズの場合、レンズ部分をまわして数字が大きいほうが望遠です。数字が小さいほうが広角です。私の持っているレンズの場合は、18-55mmですので、55mmが望遠、18mmが広角となります。望遠は、遠くから大きく撮影することができます。広角は、広く撮影することができます。ただし、広角の場合は、端に歪みが生じます。なるべく、望遠側で撮影すると歪みが生じません。

こちらは、広角で撮影したものです。部屋全体がよく写りますが、左右は少し歪んでいます。

部屋全体を写したい時は広角で撮影します。ただし、広角の度合いが強いほど、写真の周辺部は歪みがでます。

部屋全体を写したい時は広角で撮影します。ただし、広角の度合いが強いほど、写真の周辺部は歪みがでます。

次に、同じ位置、同じ高さから、望遠側で撮影したものです。歪みはありませんが、広くは写りません。

ズームレンズの望遠側から撮影。一部を強調したい時に。奥行き感も圧縮された見え方になります。

ズームレンズの望遠側から撮影。一部を強調したい時に。奥行き感も圧縮された見え方になります。

■手ぶれはどうしようもありません

前回、さまざまな操作をお伝えしましたが、明るさや水平・垂直、ホワイトバランスなどは、パソコンの画像処理ソフトである程度は修正することができます。しかし、手ぶれだけはどうしようもありません。ほんの少しでしたら、シャープをかけて補正できますが、それでもきれいな写真にはなりません。手ぶれだけは絶対に避けなければなりません。

 

手ぶれした写真の例。

手ぶれした写真の例。

撮影するときに、シャッターが切れるのに時間がかかるようでしたら手ブレが起こってしまいます。手ブレの軽減をカメラの操作でする場合は、次の2つの方法があります。
1つめは、少しだけ露出をマイナス側に補正する方法。写真は暗く写ってしまいますが、シャッター速度は速くなるので手ブレしにくくなります。あとから画像編集ソフトなどで明るさの調整処理が必要です。
2つめは、ISO感度の数字を大きくする方法。感度を上げると画質が粗くなる傾向になりますが、シャッタースピードは速くなります。ISO800~1600ぐらいまででしたら、最近のデジタルカメラなら十分きれいに映りますので、特別大きいサイズにプリントするというような場合をのぞけば、ほとんどの用途に対応できます。
このようにして、手ブレを軽減して撮影します。撮影後すぐに液晶モニターで画像を確認して、手ブレしていないかチェックしておきます。

■ピントはしっかり合わせましょう

撮影で注目してもらいたいところに、しっかりピントを合わせます。ピントが合っていないと、単なるピンボケ写真になりますので気をつけましょう。これも、画像処理ではほとんど修正できません。
ピントの合わせ方は、カメラによって異なりますが、私の場合は、中央にピントが合うようにカメラで設定しておき、シャッター半押しでピントを合わせてから、カメラを動かしてアングルを決め、シャッターを押し込むという方法を使っています。また、三脚を使う場合は液晶画面をタッチして合わせる方法を使っています。カメラによっていろんなピント位置調整の機能があるので、確認してみてください。
ピントの位置はオートで合わさないほうが、思ったところにピントが合うので、すばやく確実に焦点の合った撮影ができると思います。

■お助けアイテム

手ブレをカメラ以外で軽減するには、三脚を使う方法があります。私の場合は、ほぼ必ずといっていいほど三脚を使って撮影をしています。また、水準器もおすすめです。カメラにつけて使いますが、水平垂直がわかるようになっています。
手ブレの起こる原因として、シャッターを押し込むときの力でブレが起こることがあります。これを防ぐためには、セルフタイマーを使っています。シャッターを押し込むことで起きるブレはなくなります。
また、新築などの現場では、床に傷などを付けないように三脚を置くための敷物やカバーは必ず用意したほうがいいです。脚立を使う場合も同様です。

 

三脚は、目線の高さまで上がるものがおすすめです。 敷物は、フリース素材のひざ掛けを使っています。

三脚は、目線の高さまで上がるものがおすすめです。
敷物は、フリース素材のひざ掛けを使っています。(※スマートフォンで撮影)

 

これが水準器。高価なものではないので、 1つ用意しておくと便利です。

これが水準器。高価なものではないので1つ用意しておくと便利です。
Amazonなどでも売っています。(※スマートフォンで撮影)

今回の記事はいかがだったでしょうか。実際に使えるポイントがいろいろあったと思います。意識しながらシャッターを切ってみてくださいね。

時間があまりないときに撮影する場合、アングルをゆっくり考えたりすることができないこともあります。あとから再撮影できないこともありますので、さまざまな角度や高さから撮影し、横に構えたり縦に構えたり、同じ場所を撮影するにもいろいろなアングルを押さえておくと安心です。

次回は、スマホでの撮影のポイントについてお伝えします。

土谷尚子さんのインテリア写真講座、すべての記事はこちらでご覧いただけます。
http://success-interior.jp/tag/インテリア写真撮影講座/

※今回の撮影には泉北ホーム株式会社様にご協力をいただきました。

 

土谷尚子プロフィール写真

著者プロフィール
土谷尚子
インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネージャー、カラーコーディネーター
主婦の友社「ナチュラルな暮らしのヒント」他、雑誌の執筆やイン
テリア監修、スタイリング撮影などプランニング力・マネージメン
ト力・情報収集力を活かしたライフスタイルコンサルタントとして
現在活動中。
ブログ:http://ameblo.jp/life-naturally/

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