異色のインテリアコーディネーターコンビが奏でる精妙なハーモニー

「自然住宅」弾の竹内康彦さんと亀井ユカリさん

このお二人の絶妙な師弟関係は、まるで映画「スターウォーズ」におけるジェダイマスターとパダワン(※ジェダイの騎士の師と弟子のこと)のようです。
大型コンピュータの営業職からスタートし、ハウスメーカーや不動産業を経て本当にやりたかった仕事「インテリアコーディネーター」にたどり着いたという竹内康彦さんと、父親の紹介で竹内さんのもとで働くようになったという亀山ユカリさんに、仕事に対する考え方やインテリアコーディネートへの思いについてお話を伺いました。

― 竹内さんは、大手コンピュータ会社の営業職からインテリアコーディネーターになったと伺いました。

「自然住宅」弾の竹内康彦会長と亀山ユカリ社長

「自然住宅」弾の竹内康彦会長と亀山ユカリ社長

竹内:学生の頃はモノづくりや絵画に興味があったんですが、『そんなもので飯が食えるのか?』という親の言葉に従って、普通に就職してサラリーマンをやっていたんですよ。でも、画家を目指していた幼馴染が本物の画家になって自分の前に現れた時、本当にやりたいことを仕事にしていいんだ、と気付かされました。それで順調だった大手コンピュータの会社を辞めて地元に戻り、モノづくりに関係ある仕事としてハウスメーカーに就職したんです。

― そこでインテリアのお仕事を?

竹内:営業職です。でもプランニングも営業がやる会社だったのですごく楽しかったですね。施主さんの家で遅くまで打ち合わせをして間取りを作っていました。おかげさまで4年連続でトップセールスとして表彰もされました。もっと家づくりの知識を身につけたいと思っていた時、インテリアコーディネーターという資格を知り、『これだ!』と思いました。その1年後には資格を取得して、すぐにインテリアコーディネーター事務所を設立しました。

― すごい行動力ですね。インテリアの仕事はすぐにあったんでしょうか?

竹内康彦会長

竹内:インテリア関連企業の支店や営業所に事務所設立の手紙を出したんですが、インテリアコーディネーターの事務所は当時めずらしかったんでしょう、以前お付き合いのあった工務店から、自社物件のインテリアコーディネートを担当してほしい、とお声掛けいただきました。

― 竹内さんがインテリアコーディネートに出会うまでに築かれた人間関係の賜ですね。亀山さんはいかがでしょうか?

亀山:私は学校を出てから大阪でアルバイトをしながら『自分の人生をかけれるものはなんだろう?』と模索していたんです。香川に帰省した時、心配した親から『なにか好きなことはないのか?』と聞かれて、昔実家を改築した時に業者とやり取りしたのがすごく楽しかった、という話をしたんです。そうしたら、たまたま父の友人だった竹内の会社を手伝うことになって、それからずっと竹内のもとで働いています。

亀井ユカリ社長

竹内:ちょうど月に手がける物件が20棟近くになる頃だったので、助かりました。亀山はすごくインテリアのセンスがよくて、入社してから2週間後にはもう一人で打合せに行ってもらってました。今やわが社の代表取締役ですよ。

― 亀山さんは竹内さんの愛弟子ということですね。

亀山:インテリアの仕事が本当に楽しかったんですね。当時は定休日もなかったですし、帰宅は午前様という日がずっと続いたんですが、どの案件も面白くて、竹内にアドバイスをもらいながら夢中でやっていました。

■インテリア事務所から建築会社設立へ

亀山:しばらくして少しは休むようにはなりましたが、こんなペースで10年間インテリアの仕事をやりつづけました。

竹内:年間約200棟、10年間で2000棟以上を二人で手がけてきたことになります。これだけの数インテリアコーディネートしていると、「どうしてここにこんな窓をつけるんだ?」とか「この間取りで家事動線は大丈夫なのかな?」とか、インテリアコーディネートだけでは届かない部分がたくさんでてきたんです。

亀山:ちょうどそのころ、私が化学物質過敏症の症状が出てきたこともあって、これはもう家そのものから考えたいな、と思うようになりました。

竹内:じゃあ、ぼくたちの理想の家ってなんだろう、と二人で2年間ぐらい考え抜いて、住宅建築を手がける「自然住宅」弾を立ち上げたんです。自然素材の建材を使った安心安全な家、というだけでなく、インテリアコーディネーターの視点からプランニングした家であることが、弾の住宅の特長です。

「弾」が手がけている自然住宅の一例

「弾」が手がけている自然住宅の一例

亀山:建築会社をやることで、家のプランニングができてからインテリアを決めていくのではなく、インテリアと家のプランニングを同時進行していく、そんな家づくりができるようになりました。

竹内:自然素材、オリジナルの住宅設備、ヨーロッパの民家を彷彿とさせるデザイン、薪ストーブ、など、体も心も癒される家、それが弾の住宅です。

自然住宅「弾」のオリジナルキッチン。

自然住宅「弾」のオリジナルキッチン。

キッチンカウンターの設えにも、インテリアを大切にする「弾」の心遣いが感じられる。

キッチンカウンターの設えにも、インテリアを大切にする「弾」の心遣いが感じられる。

毎月開催するイベントの一つ、「完成見学会」の様子。

毎月開催するイベントの一つ、「完成見学会」の様子。

― インテリアコーディネーター事務所設立から建築会社立ち上げ、と順風満帆で発展してこられたんですね。

亀山:いえいえ、インテリアコーディネーター、そして建築会社として30年の間には、もちろんたくさんの苦難もありました。不安で眠れない夜を過ごしたことが何度もありました。

竹内:景気の動向もありますし、リーマンショックの時にはまったく受注がないような時期もありました。そんな時でも、自分たちの目指す家づくりという軸をぶれさせないで、あるべき姿を思い描いて、苦境を乗り越えた先の一手を打つ、それが僕の役目だと思っています。資金計画や事業計画など、今を乗り越える算段は社長である亀山に任せています。それが任せられるから、前向きに先の一手を考えられるんですね。

ビジョンを考える時には、お気に入りの離れに籠る。奥の壁画は竹内さん自筆のサグラダファミリア。

ビジョンを考える時には、お気に入りの離れに籠る。奥の壁画は竹内さん自筆のサグラダファミリア。

― 亀山さんはインテリアコーディネートの師である竹内さんから知識や経営のイロハを学びながら、実務に手腕をふるい、竹内さんは才能とバイタリティーにあふれる亀山さんに社長を任せることで、「自然住宅」弾の理念をさらに発展させるビジョンを描くことができる。まさに理想のコンビですね。

竹内:ご覧の通りのでこぼこコンビですが(笑)

― 本日はありがとうございました。

(インタビュー:西脇 功)

自然住宅「弾」
http://www.casa-dan.jp/

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