インテリアの仕事に役立つ照明ノウハウ~「LDKに最適な明るさとは?」~

大光電機照明ノウハウ第一回

インテリア照明の実践ノウハウをわかりやすく解説

インテリアデザインやインテリアコーディネートの仕事をしている方にとって、照明の専門知識を身につることは大きな強みになります。しかし、すそ野が広く奥が深いのが照明の世界。その広大な照明分野から、実践的なノウハウをわかりやすく解説するのが特集「インテリアの仕事に役立つ照明ノウハウ」です。
講師を務めていただくのは、LED照明のリーディングカンパニー、大光電機株式会社のTACT住宅チームの古川愛子さん、富和聖代さん、田中幸枝さん。

吹き抜けキャンディーズお三方は吹き抜け照明の伝道師「吹き抜けキャンディーズ」としても活動されています。
第一回は東京TACTの古川愛子さんです。

 

 

 

 

古川さんについては、こちらの記事もご覧ください。
インテリア照明のチカラを実感できます:大光電機 ライティングコア東京
http://success-interior.jp/daiko_lightingcore_tokyo/


こんにちは!大光電機 TACT住宅チーム「吹抜けキャンディーズ」の古川です。
今回から、私たち吹抜けキャンディーズが12回にわたって、照明を検討する上で「こんな時はどうするの?」と悩んでしまう疑問点についてアドバイスをさせていただきます。

さて今回は、こんな質問をいただきました。

LDKをダウンライトだけで配灯したいんだけど、何ワットのダウンライトを何台使えば、ちょうどいい明るさが取れますか?」

シーリングライトであれば、○帖用という表記の通りに一つポンとつければ良いのですが、ダウンライトの場合そうはいかないですよね。

この最適なダウンライトの数、実は、公式を使って求めることができるのです!

■ダウンライトの台数を求める公式

ダウンライトを使った照明計画をするとき、大光電機では1帖300~500lm(ルーメン)を目安としています。

ルーメンとは?さて、このlm(ルーメン)とは何なのか?
一言でいうとそれぞれの照明器具から出る光の「量」なんです。
大光電機のカタログでは「定格光束」と表記されてます。

つまり、同じワット数でもlmの値が高いものほど明るい器具ということになります。

この定格光束(lm)を使って、次の公式にあてはめることで必要なダウンライトの台数が求められます。

ダウンライトの必要台数=
●●帖 × 求める明るさ(300~500lm)÷ 使うダウンライトのlm

これで論理的に最適なダウンライトの数を算出できるのです!

たとえば、18畳のLDKで、400Lmの明るさを設定、ダウンライトDDL-5104YW(710lm)を使うとすると

18畳 × 400Lm ÷ 710lm =10.14

となりますので、このLDKではDDL-5104YWを10台入れれば、400Lmの明るさが確保できる、となります。

ちなみに、明るさを表す単位として、「lx(ルクス)」もあります。
これは壁や床、物などが照らされている箇所の明るさを表しています。
完成した空間の正確な明るさを測るには、照度計を用いてlx(ルクス)の値を測定します。

■それぞれの明るさの目安

では、明るさの設定である300~600lmとはどの程度の明るさなのでしょうか?

※CH(天井高さ)2400mm程度、天井・壁は白クロスのような明るめの内装材で電球色のダウンライトを使った時

300lmから600lm明るさの違い

300lmは ほどほどの明るさ(人によっては暗いと感じるかも。スタンドなどの演出照明が引き立つ明るさ)
※ 平均照度 150lx 前後(床面,初期照度の場合)

400lmは しっかり明るい (多くの方が問題無いと感じられる明るさ)
※ 平均照度 200lx前後

500lm以上は かなり明るい (明るめが好きな方向け)
※ 平均照度 250lx前後

となります。

これはあくまでも一般の居住者で明るめの内装材を想定した場合ですので、たとえば ダーク系の内装材のときやご高齢の方の居住スペースの場合、lmの設定値を高めにする必要があります。

そして、もう一つ注意点!

色温度(ケルビン値)が高くなるほど、この設定値を高くしないと 居心地の悪い空間になってしまうので注意が必要です。

色温度により見え方も違う
当社LEDの場合、電球色の色温度はおおよそ2700ケルビン、温白色では3500ケルビン、昼白色で5000ケルビンとなり、ケルビン値が低いほど暖色系(赤み)の色に、ケルビン値が高いほど寒色系(青白い)の色になります。

推奨設定値 電球色の場合 300 lm~400 lm
温白色の場合 400 lm~500 lm
昼白色の場合 500 lm~600 lm

色温度ごとに心地よいと感じる明るさが異なるんですね。
電球色で明るすぎる空間は暑苦しさを感じてしまうし、昼白色で暗くすると陰気くさい、寒々しい印象になってしまいます。

最近は、当社の「よくばりダウンライト」のように1台のダウンライトで色温度を電球色→温白色→昼白色 と切り替えできるタイプを使うケースも増えてきましたね。

大光電機 よくばりダウンライト

そんなときは、昼白色の色味に合わせて 高めに明るさを設定してください。そうしないと、電球色はちょうどいいのに 切り替えで昼白色にしたとたん なんだか薄暗く感じる、ということになってしまいます。
できれば調光器を使って、電球色のときは7割くらいの明るさに抑えたりすると尚よいでしょう。

■廊下や玄関は?

廊下は明るすぎない方がよい

廊下や玄関ホールなど、狭い空間を300Lm~500Lmで計算してしまうと、壁が近いため、思いのほか明るすぎる空間になってしまいます。
これらの空間は、半分程度の明るさ(150Lm~250Lm程度)で充分です。
家の中で一番明るく感じるのが廊下だった、という現場に遭遇することがあります。
LDKに入る前に、極端に明るい空間を通り抜けると、どんなにしっかり明るさを取ったLDKでも対比で暗く感じてしまうことがあるのです。

 

家全体で明るさのバランスを考えながら、照明計画を行うようにしましょう。

可能であれば、照度計を持って夜の現場に入り、計画した明るさが何ルクスとれたのか検証してみると 今後の明るさの目安になりますよね。
照度計選びについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
照度計の選び方~照度計アプリと照度計7機種の比較より~

明るさの感覚は人それぞれですので、明るさの感覚に自信のない方は、是非一度当社のシミュレーションルームにお越しいただき(※要予約 お申し込みなどは大光電機のホームページをご覧ください。)実際の空間の中で 明るさを感じて頂いて 今後の目安にしていただければと思います。

次回は、 ダイニングキッチンでの照明計画のポイントについて解説いたします!
お楽しみに~!

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